こんにちは。クボタです。
あなたは猫ちゃんの脱走対策やってますか?
猫ちゃんの飼い主にとって最も恐ろしいものは「脱走」です。
かつては猫は外で放し飼いにされ、自由に外をウロウロしていました。
しかしそれも日本人の大半が田舎暮らしをしていた昔の話です。
都市部への人口一極集中が進み、ライフスタイルが都会型となった今となっては外の世界は猫にとって危険がいっぱい。
交通量は多いし、野良猫に襲われる危険もあります。
現代の猫にとって脱走は絶対に避けなければいけない事故なのです。
この記事では、猫が脱走してしまった場合の対処法について書きます。
まずやるべきこと
まずは落ち着きましょう
猫がいなくなるとパニックになりますが、大丈夫です。
正しい探し方をすれば絶対に見つかります。
猫は臆病な生き物です。本当は家の中が好きで、見知らぬ土地に行くのは好きじゃないのです。
ただ動いてるものに釣られたり、好奇心に負けてなんとなく外に出てみただけです。
帰ってこないのは外に行ってみたら恐怖で帰れなくなったパターンが大半です。
飼い主さんまでパニックになると探せませんので、まずは落ち着いてください。
脱出経路のドアや窓を開けっ放しにしておく
まず猫がどこから脱走したかを確認します。
そして脱走したのが窓なら窓、玄関なら玄関のドアを開けっ放しにしてください。
なぜなら猫が自分で戻ってくるかもしれないからです。
脱走した猫が自分から戻ってくるケースって結構多いんですよ。
戻ってきたのに家に入れないってことが無いように入れるようにしておきましょう。
家の周り(近く)を静かに探す
猫は脱走してもすぐに遠くに行くことはありません。
犬ならすごいスピードで走り去ってしまいますが、猫は臆病な動物、見知らぬ土地でいきなり行動を開始することはなく、しばらくの間は物陰などにじっと身を隠しています。
家の周り(庭〜少し外)で猫が隠れそうな場所、例えば物陰や木陰などに隠れてないかどうか探してください。
その際には名前を叫んだり大声を出して探してはいけません。猫は音に敏感なので、いくら飼い主の声と言っても大きな物音がすると恐怖で余計に出てこれなくなってしまいます。
優しくいつもの可愛がる感じで静かに名前を呼びながら探しましょう。
家の周りに居ない場合は警察や保健所に連絡
近所にいない場合はある程度遠くに行ってると考えられるので、まず公的機関に連絡します。
連絡するのは保健所、動物愛護センター、そして警察署です。
これは少なくともいなくなってから3日以内には連絡しなければいけません。
なぜなら保健所は猫を収容してから最短3日で殺処分するからです。
「猫がいなくなりました」と教えておかないと野良猫と間違えて殺処分されていたということになりかねません。
保健所は飼い猫とわかってる猫を殺したりしませんので必ず連絡しておきましょう。
警察署には電話ではなく直接行って「遺失物届け」を提出します。
なぜなら法律上は猫は「物」として考えられるため「落とし物」と同じ扱いになるからです。
これはどういうことかというと、例えば迷子になっている猫ちゃんが知らない人に連れ去られた場合、遺失物届けを提出してないと困ったことになります。
というのは、遺失物法では拾った人が警察署に届け出て、3ヶ月の間持ち主が現れなかったら所有権は拾った人に移ると定められています。
すなわち、誰かが猫を連れ去って勝手に飼いはじめてしまった場合、遺失物届けを提出しないまま3ヶ月が経過するともう取り返すことはできないということです。法律上は拾った人の猫になってしまいます。
これを防止するために遺失物届けを警察に提出しておきます。遺失物届けを提出しておけば猫を拾った人が警察に連絡したら飼い主のところに連絡が来ますので拾った人に所有権が移ることはありません。
ビラ、チラシ作成、掲載、配布
ビラを作成して近所に配りましょう。
素人では効果的なビラを作るのは難しいので、専門業者に頼んだほうが無難です。
例えば以下の業者はインターネットから手軽に頼むことができます。
作ったビラは自宅周辺の人がたくさん集まりそうな場所に貼らせてもらいます。
例えば近所のお店、町内会やマンションの掲示板、動物病院などです。
その他にもご近所の各家庭のポストにビラをポスティングしましょう。
SNSで拡散
SNSで情報を拡散するのも良い方法です。SNSは無料で利用でき、全国の人が利用してるので情報を爆発的に広めることができます。
猫好きの人もたくさんSNSを利用しているので拡散に協力してくれます。
SNSでいちばん拡散力が強いのはツイッターです。
ツイッターにはリツイートという機能があり、ボタン一つで他人の情報をフォロワーに一斉送信できるので、たくさんの人が協力してくれます。
アカウントを作ったばっかりだとフォロワーが0人しかいませんが、ハッシュタグを使うことで他の人のTLに情報を乗せることができます。
#迷い猫 #迷子猫
などのハッシュタグを使ってツイートしてみましょう。
ツイートする際には作ったビラをスマホで写真に撮り、添付すると良いでしょう。
猫の行動範囲を根気よく探す
ビラを撒いてSNSで拡散したら猫の行動範囲を根気よく探しましょう。
猫の行動範囲は属性によって異なります。
室内飼いで避妊済みのメス | 半径50m |
室内飼いで去勢済みのオス | 半径100m |
室内飼いで避妊してないメス | 半径200m〜300m |
室内飼いで去勢してないオス | 半径200m〜300m |
外飼いの猫 | 半径500m〜1km |
これはあくまでも目安ですが、だいたいこの程度のスケールだと思ってください。
ただし、野良猫に追いかけられたりすると思ったよりも遠くに行ってしまうこともあります。
ペット探偵を雇う
お金に余裕があるなら迷子ペット専門の探偵を雇うのがおすすめです。
ペット探偵は動物の行動や生態について専門知識を持っているスタッフが猫を探してくれるものです。
捕獲器などの専門的な道具も使うので、捕まえられる確率が高くなります。
料金は業者さんによって違いますが、1日8時間の捜索で手数料が2万円〜3万円+交通費・実費という料金体系のことが多いようです。
ある業者さんによれば「3日ぐらい捜索すればだいたいは見つけられる」とのことですので、全部の合計でだいたい10万円ぐらいかかる計算でしょうか。
10万円で大切な猫が戻ってくるなら安いと思います。
お金に余裕がある方は依頼してみるのがおすすめです。
ペット探偵には全国に様々な業者があり、グーグルで「ペット探偵 東京」などと検索すれば出てくると思います。
ピンきりなので評判を調べた上で業者を選ぶことをおすすめします。
やってはいけないこと
家の周りにご飯を撒く
飼い猫ちゃんを呼び寄せようとして、家の周りにご飯を撒いたり、ご飯の入った茶碗を置いたりしてはいけません。
水も同じです。
そんなことをすると家の周りに野良猫が寄ってきてしまうからです。
野良猫は野生で鍛えられてるので飼い猫よりも強く、喧嘩したら勝てません。
野良猫が家の周りをうろついていると、飼い猫ちゃんが怖くて戻ってこれなくなります。
飼い猫ちゃんをご飯で呼び寄せるには、ご飯は家の中に置きましょう。
例えば玄関にご飯の入った器を置き、ドアを開けておくといった感じです。
こうすると野良猫は警戒して入ってこれませんから、飼い猫ちゃんが怖がることはありません。
猫を見つけたときに焦って駆け寄る、大声を出す
猫を見つけたときに焦って駆け寄ったり、大声で呼びかけたりすると、かなりの確率で猫ちゃんは逃げてしまいます。
どれだけ懐いてる猫でも家の外であったら初対面の猫と同じと考えてください。
猫は捕まえられるのを本能的に嫌い、気配を察知して逃げてしまいます。たとえ飼い主に対してもです。
見つけたらむやみに近寄らずにちゅ〜るなどで気を引きましょう。向こうから寄ってくるはずです。
それでも捕まえられない場合は捕獲器を使用しましょう。
動物病院などに頼めば貸してくれるので問い合わせてみてください。
まとめ
猫ちゃんはもともとそんなに行動範囲が広くない動物です。
落ち着いて探せば必ず見つかります。
あきらめないでください。猫ちゃんを救えるのはあなただけなのです。