こんにちは。クボタです。
犬よりも猫のほうが多頭飼いをする人が多いというふうに調査結果が出ているようですね。
確かに猫は犬ほど熱烈に愛情を示してきませんからなんとなく寂しそうに見えるのかもしれません。
多頭飼い初心者の頭を悩ませるのが猫の相性問題です。
猫は縄張り意識を持つ生き物であるため、他の猫は敵であり、入ってきたら排除しようとします。
通常は慣れたら仲良くなりますが、なかなか仲良くならないこともあります。
多頭飼いが初めての経験だと仲良くなってくれるか不安ですよね。
そこでこの記事では様々な人たちの多頭飼いの体験談を集めました。これから多頭飼いに挑戦する場合の参考になればと思います。
猫の多頭飼い体験談1:ポテト様(33歳女性)の場合
2匹の猫の多頭飼いをしていました。
2匹とも捨て猫で、拾った時は外に置いて置いたら死んでしまうというような小さな子猫たちでした。
猫を家の中で自由にさせているので、初めはケージ越しに対面させました。
保護猫をドアの閉まる脱衣所で3日ほど生活させ、先住猫に気配を知らせるという作戦でしたが、先住猫がかなりフレンドリーなのでドアが会いた瞬間からスルリと入り込んで、興味津々で接していました。
保護猫は初めこそ威嚇し、逃げようとしたもののすぐに仲良くなってくれました。
困った点としては仲良くしていると思っていた先住猫がストレスからかおしっこを布団の上でするようになってしまったと言うことです。
お互いなくてはならない存在になったようで、一緒に仲良く運動会をしているところを見るととても嬉しくなります。
33歳(女性)ポテト
非常に興味深い事例ですね。
ポテトさんのケースは結構ありがちです。先住猫は意外と興味津々でフレンドリーに見えることがあります。でも、内心はかなりの不安を感じているのです。
猫は見た目のリアクションと実際に感じているストレスが一致しないことが多いので注意が必要です。
布団におしっこをするようになったのも猫のヤキモチサインの典型的なケースです。飼い主さんに自分の存在をアピールしているのですね。
多頭飼いは先住猫を過剰なぐらい可愛がらないとヤキモチを焼いてしまうので注意が必要です。
猫の多頭飼い体験談2:はなはな様(44歳女性)の場合
我が家には保護猫が先住猫としていましたが、子どもが捨て猫を拾ってきて、そのまま飼う事になりました。
先住猫は8歳のメスで、性格はとにかく怖がりで少しの物音でもびっくりすると走り回るほどです。
拾ってきたのは子猫でメスでしたが、こちらは好奇心旺盛で何にでも甘える性格でした。
新入り猫が来た日に対面させましたが、先住猫の方が威嚇しつつも怯えて逃げ回る様子でした。
それからフードを離して食べさせて、毎日少しずつお互いのフードを近づけていきました。
それ以外は極力別の部屋で過ごさせていましたが、大体1ヶ月ほど経った時、次の朝リビングをのぞいてみたら、なんと2匹がひっついて寝ていました。
それからは今までの先住猫の威嚇が一切なくなり、仲良くなったようです。
人間と同じでちょっとした事で仲良くなるのだなあ、と毎日じゃれあっている猫たちを見て、微笑ましく思っています。
44歳 女性 はなはな
非常に独特ですね(笑
ご飯の距離をちょっとずつ近づけていくというやり方はあまり聞いたことないです。
確かに猫が縄張り意識を持つ理由の1つは生きるのに十分なご飯を確保するためですから、他の猫がいても十分にご飯がもらえるとわかれば敵対はしないと思われます。
ひっついて寝ていたのはおそらくじゃれ合ってるうちに疲れて寝てしまったのでしょうね。ここまでくれば多頭飼い完全成功ですね。
幸せな光景です。
猫の多頭飼い体験談3:匿名希望(女性)の場合
私は現在猫を3匹飼っています。
12歳の雌猫、11歳の雌猫は保護猫で、10歳の雄猫は11歳の雌猫の子供です。
一番年下の新入り猫は唯一保護猫ではなかったので、3匹の関係性を構築するのは、わりと楽だったかなと思っています。
しかし、唯一親子ではない、長老の12歳の雌猫は体も小さく、食も細いので、雄猫にわりといじめられてる事が残念ながら今でも多いです。
それでも12歳の猫が最も人間に懐いている猫なので、彼女もあまり気にしていないのかななんて考えたりします。
各自が好きなテリトリーもあまり被らないので、思った以上に平和に好き勝手には暮らしてくれています。
一番下の雄猫が一番猫らしく好き勝手にフラフラしているので、それも良かったのかなと思います。
ここでいう「イジメ」とはおそらく嫌がってるのに甘噛みしたり追いかけ回したりということだと思います。
イジメというと言葉が悪いですが、おそらく雄猫くんは長老猫さんのことが大好きで甘えている、といったほうが正しいでしょうね。
うちのフレイくんと似たタイプかなと思う。
フレイくんもわさくんが好きすぎて追い回すことが多いです。
なんで好きとわかるかというとフレイくんが甘えてるときの鳴き方をしているからですね。
でもわさくんは鬱陶しがって威嚇するというのが毎度のパターンです。
猫同士の関係もけっこう複雑ですね。
猫の多頭飼い体験談4:金曜日の午後様(46歳女性)の場合
ある日突然玄関先に現れた野良猫(オス・約12歳・ヨーロピアンショートヘア)に、エサを与えたのがきっかけで以来10年ほど家族として過ごして来ました。
約1年前に人懐っこい野良の黒猫(メス・約15歳)を更に迎え入れることに決め、試行錯誤を重ねながら現在に至っています。
先住猫は、少々アグレッシブな性格でありながら怖がり、とことんテリトリーを死守する神経質なタイプです。
反対に、2匹目の黒猫はおっとりして何事にも動じず、穏やかな性格と、性格が全く正反対の2匹が同じ空間で自然に過ごせるように気を配り、それぞれの猫の居場所・餌やりの場所を固定して認識させ、何とか住み分けが出来てきました。
今でもまだ、予期せずに対面してしまった時など、先住民であるヨーロピアン猫から、新入りの黒猫への威嚇・猫パンチがあったりしますが、頻度や程度はかなり和らいできました。
お互いに何となく一緒に住んでいる連帯感?が生まれたと思いたいです。
どちらの猫にも愛情を注いだが、先住民のヨーロピアン猫を安心させようとより注意して接してきました。
約1年たった今では、同じ部屋で寝食を共にし、日向ぼっこやお昼寝をしていても、ほぼ喧嘩なしです。
親友になってとは言いませんが、まずまず良好な雰囲気になってきてほっとしています。
二匹目を買うまでは色々と心配したが、意外と何とかなるものだと学びました。
46歳・女性・ペンネーム:金曜日の午後
野良猫だった先住猫ちゃんがなぜヨーロピアンショートヘアだとわかったのか謎ですが、新入り猫のほうが年上という珍しいパターンですね。
金曜日の午後さんの「棲み分け」という対応の仕方が良かったおかげで上手くいったように思います。
何でもかんでも一緒くたにしてしまうことが必ずしもいいとは限りません。猫ちゃんが安心するにはちゃんと自分の居場所を確保してあげることが大事なのです。
多頭飼いに憧れる飼い主さんはべったりとべたべた仲良くするのを期待してる人が多いですが、同じ家に居てお互いの存在を認めてるだけで十分に多頭飼いは成功と言えるのですね。
猫の多頭飼い体験談5:そうま様(25歳女性)の場合
私の家は田舎なので、母猫とはがれてしまった子猫が時々いるのでそのような子猫を保護して、現在は5匹買っています。
もともと飼っていた猫と、新入り猫を対面させる前に、別室でしばらくの間飼育します。新入り猫が環境に慣れてきた頃に、最初は柵越しに対面します。
シャーと威嚇したり、怯えてしまうなど危険がなさそうだと判断したら同室にて飼育します。たまたま、最初の対面から瞳孔は開いてイカ耳になり緊張している仕草は見られましたが、威嚇はありませんでした。
初めは距離を取りながらお互いに気にしつつ生活していますが、2週間もすると、気がつくと隣で寝ていたり、毛繕いをしてあげたりと仲良くなっていました。
少しずつ親しくなれるように、エサの時間に、餌皿を初めは遠く、徐々に近づけていくなどの工夫をしました。
嬉しかった点は、いつも一人でお昼寝をしていてなんとなくお留守番が寂しそうだなと感じていた猫ちゃんが、お出かけから帰ってくると新入り猫とピタッと背中をくっつけて安心し切って寝ている姿を見れた時でした。
25歳、女 そうま
子猫を保護する素晴らしい活動をなさっていますね。
生後2ヶ月までに親兄弟とはぐれてしまった子は社会性が育ってないケースがあるので、かなり慎重に対面させるのは正しいかと思います。
しかし結果的に2週間で仲良くなったとのことで、相性が良かったのだと思われますね。
上述したはなはな様と同じようにご飯の距離を近づけていくやり方をなさってますね。このやり方ってもしかして有名なやり方なんでしょうか?ひょっとして私が知らないだけ?
勉強になりますね。覚えておこう。
猫の多頭飼い体験談6:のま様(35歳女性)の場合
すべて雑種の猫を5匹飼っています。
性別はオス3歳、メス5歳、1歳のオス1匹、メス2匹です。
先住猫の二匹は保護猫として譲り受けました。一年ほど前に捨て猫を3匹保護して子猫のころから飼っています。
先住猫の2匹は非常に穏やかで、仲が良く平和に暮らしてきました。
三匹の子猫との対面では、臆病な5歳のメスが戸惑っていて2日間ほど家のどこかに隠れていて出てきませんでした。
3歳のオスは非常に好奇心が旺盛で、すぐに3匹のもとに寄り添っていき挨拶をしていました。
その姿を見てメスは警戒心を解いていき段々と子猫たちに慣れていきました。子猫たちは最初から二匹の成猫に躊躇することもなく寄っていき甘えていました。
いまでは5匹ともとても仲がよく全員で丸くなって団子のように寝ています。
35歳、女性、ペンネーム のま
これは猫の習性を良く利用したケースですね。
猫は仲間のやってることを見て「あっ、これ大丈夫なんだ」とか覚えるんです。人間でも他人のやってることを見て真似しますよね。それと同じです。
私の知り合いのブリーダーさんがお客さんに猫をゆずったとき、どうにも新しい家に慣れてくれなかったので、その猫ちゃんと仲の良かった兄弟猫ちゃんを1週間くらい派遣して一緒に生活させたところすぐに慣れたということがありました。
「自分と仲の良い子が安全に相手と接してる→自分も安全だ」みたいな類推の能力が猫にはあるみたいです。
猫の多頭飼い体験談7:匿名希望(49歳女性)の場合
新入りくんは別室でしばらく生活してもらいます。
最初は環境の変化で体調を崩したりすることもありますし、予防接種や健康診断が終わるまでは別室です。
そして晴れて健康のお墨付きをもらっても、家に慣れるまでは別室です。
そして走り回って遊ぶほど慣れてきたら、新入りくんをゲージに入れたまま、先輩猫さんの中で一番穏やかな子を選んで面会させます。
お互いにクンクンしてシャーとなっても怒らず、毎日同じ時間に面会させます。
そのうち慣れてくるので、ちゅーるをあげます。
ここで大切なのは、必ず先輩猫からあげるようにしました。先輩猫を立てる意味で。猫はけっこう嫉妬深いので。
そんな感じで面会する猫を少しずつ増やしていきました。そして最後にちゅーる。
新入りのコイツといると良いことあるという洗脳です。
でもどうしても相性というのはあるので、シャーくらいは気にしません。
ケガしそう、危なそうとなったら止めますがケガをしない限りはそっとしておきます。
たいていの場合、コイツは嫌い!と思ってる子は片方が高い所に逃げたりして喧嘩にはなりません。
そのうち、ある日くっついて寝ていたりします。
あと、聞いていないようで理解しているのが猫です。「この子、新入りだから優しくしてあげてね。頼むね。」と猫たちに声をかけ続けました。
わかったにゃーん!と返事をするかどうかは別として、気持ちは通じていると思います。
49才女性
かなり上級者の方ですね。私の言いたいことを全部言ってくれました。
「洗脳」という言い方はちょっと言い方が悪いですが、理屈は間違ってないです(笑
飼い主として介入しつつも猫の自主性に任せるところは任せてる点が素晴らしいですね。
話しかけるのも良いです。
私も猫に一日中話しかけています。意外と言葉がわかってるんですよね。
猫の多頭飼い体験談8:K様(48歳男性)の場合
猫を多頭飼いしています。現在トータルで5匹です。
引き取った経緯は保護と里親です。
最初に保護したのはキジトラ猫・オス・12歳。
残る茶猫・メス・8歳、黒猫・オス・8歳、白猫・オス・8歳、茶猫・オス・8歳の4匹は里親になって引き取りました。
全部ペットショップで買っていないので血統書等はなく、すべて雑種だと思います。
最初はキジトラ猫を飼い、後から4匹の猫の里親になったという流れです。
後から来た4匹は全部兄弟だったので4匹間の関係は良好。
また子猫だったので先住猫とトラブルを起こす事もなく合流しました。
初対面時、少し威嚇はしましたけど翌日には何もなしという感じです。
子猫の方も威嚇の意味がわからないのか、威嚇されても先住猫に懐きにいってましたしオッパイも吸ってました。
もちろん先住猫はオスなのでオッパイなんて出ませんけど、いつも乳首がモロだし状態にされてました。
先住猫はこれを機に父性が生まれたのか、我儘さがなくなりました。
子猫がヤンチャしても慈しみ、一歩ゆずるという大人しい性格になりました。
逆に子猫達(今は成猫ですけど)はヤンチャ盛りのまま育ったという感じですね。
多頭飼いで問題になったのは、一緒に来た4匹の兄弟猫の方でした。
去勢をするのが遅かったからか、白猫(オス)と黒猫(オス)の仲が悪くて一時期は大変でした。
今は黒猫を別部屋に隔離する事で喧嘩を防いでいますが、酷い時は白猫が血まみれになってました。
こんな感じで、私は先住猫と後からきた猫と合わせるのに苦労しませんでした。
48歳 男性 ペンネーム:Kさん
スムーズに仲良くなれてなによりですね。
Kさんが言ってるように多頭飼いをすると猫の性格が変わります。
今まで甘えん坊だったのが、急にお兄ちゃんお姉ちゃんみたいなしっかり者の性格になったりします。
立場は人を作るといいますが「立場は猫を作る」ということもあるのです。
猫の多頭飼い体験談9:けい様(39歳女性)の場合
私が多頭飼いをした猫の種類はヨークシャーテリア(5歳 メス)とアメリカンショートヘア(7歳 メス)とペルシャ猫(4歳 メス)を飼いました。
3匹とも購入した猫です。最初は多頭飼いをする予定はなかったのですが1匹だけでは寂しいと思って新しい猫を迎え入れました。
その時はかなり慎重に新入り猫と対面させました。最初はお互いにケージに入った状態で対面させました。
最初はお互いに怯えたような感じでしたが、割とすぐに慣れたようでした。
徐々にお互いが距離を縮めるような行動を取って仲良くなっていきました。
大変だったのはお互いに縄張り意識があったことでした。これで喧嘩をしたりというのがあってそこはかなり大変でした。
威嚇行為も長く続いたのですが半年くらいで収まりました。
それ以降はみんな仲良く過ごせるようになりました。
39歳、女性、けい
3匹とも猫って書いてますが、ヨークシャーテリアって犬ですよね。
ワンちゃんと猫ちゃんの多頭飼いでしょうか。
クボタもワンちゃんと猫ちゃんを多頭飼いしたことあります。
意外と仲良くなるんですよね。
外で野良猫が喧嘩をしているとうちの犬が心配して吠えまくってました。
そんな人間みたいな2匹でしたよ。
猫の多頭飼い体験談10:匿名希望(男性)の場合
初めは一人でお留守番していてもらっていたのですが、かわいそうだと言ったような話で新たに一匹貰い受けてこうして2匹の猫を飼うようになったのです。
両方とも雑種の猫でありチャトラのメスとキジトラの白のメスであります。
年齢ははじめにいた猫が3歳で後から来た猫が1歳であります。保護猫を譲り受けた形で2匹とも同じ保護所からゆずりうけました。
猫が来た時に喧嘩になるのではないかといったような心配が一番の心配であり、いさかいが絶えなくなってしまうのを一番危惧していました。
しかしながら最初こそ警戒していましたが、次の日にはもう仲良くお互いに私のおもちゃで遊んでくれるようになりました。
このように十分に仲良くなり今でもその仲の良さは続いています。
相性が良かったのですね。
猫は意外と社会的な動物です。単独行動を好むから多頭飼いがストレスになるというような俗説がありますがそれは間違いです。
猫の縄張りというのは他の猫が入ってはいけないわけではなく、挨拶さえ済ませてれば出入り自由なのです。
よく空き地に猫が集まって集会のようなことをやってますよね。
あれは定例顔合わせ会議のような意味合いがあり、近辺の縄張りの管理者が変わってないかどうかお互いに確認しているのです。
犬ほど上下関係が厳しくないですが、フラットでゆるい群れの関係があります。
まとめ
多頭飼い体験談についてはまた記事にします。
お楽しみに。