先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えます

先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えます

こんにちは。クボタです。

猫飼いにとって、多頭飼いはとても魅力的です。

猫同士が仲良くしている光景はとても幸せで癒やされます。

そんな癒やしを求めて多頭飼いにチャレンジする猫飼いも多いです。

しかし、猫ちゃんは縄張り意識を持つ生き物、一筋縄ではいきません。

どんな猫ちゃんでも、最初は新入り猫を拒絶し、威嚇します。

「この険悪な雰囲気はいつ終わるんだろう……」

猫ちゃんたちがあまり仲良くならず、そのように悩む飼い主さんも多いですね。

この記事では、先住猫と新入り猫がいつ仲良くなるのか、それを書きたいと思います。

目次

結論:多頭飼いの先住猫の威嚇はいつまでも無くならない

結論から申しますと、先住猫の威嚇は永遠に無くならないです。

言っておきますが、うちのわさくんとフレイくんは特に険悪な感じではありません。

仲良く遊びますし、お互い気持ちよさそうに毛づくろいもします。

仲の良い先住猫と子猫。威嚇はいつまでもする。

しかしながら先住猫のわさくんは未だにフレイくんに「シャーッ!」と言うことがあります。

フレイくんが家に来てから4年になるのにです。

もちろん当初に比べれば頻度は大幅に減りました。今では数日に1回言うぐらいです。

でも、完全には無くならないです。

先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますわさ
フレイがベタベタひっついてきて鬱陶しいときがあるんだよ。そのときはシャーッて言うよ
先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますフレイ
シャーッて言われてもやめないじぇ。兄ちゃん好きなんだじぇ

多頭飼いの猫の威嚇はコミュニケーションの一種

「威嚇=仲が悪い」ということではない

ズバリ言いますが、威嚇とは「拒絶」を意味する意思表示です。

「これ以上はやめて」という意味ですね。

ベタベタ触られるのをやめてほしいときとか、人にそれ以上近づいてほしくないときに威嚇します。

つまり、威嚇というのはコミュニケーションの一種であり、必ずしもやって悪いことではないのです。

人間も嫌なことをされたときは「嫌」って言いますよね。それと同じです。

嫌なことを「嫌!やめて!」と言ったからといってその相手と深刻に仲が悪いなんてことになるでしょうか?ならないですよね。

つまり、仲が良い猫同士でも威嚇はするということを覚えておきましょう。

猫の威嚇の方法

「シャーッ!」という蛇の鳴き声のような音を出す

猫の威嚇というとすぐにこれを思い浮かべる方も多いと思います。

だれでも一度は見たことあるのではないでしょうか?

威嚇としては普通レベルの威嚇です。全然怒ってないときでも発することがあります。

わさくんとフレイくん、初対面の模様

「ウゥ〜!」という唸り声

喉から周波数の低い「ウゥ〜!」「オォ〜!」という唸り声をあげます。

「シャーッ!」の前段階の威嚇です。

「シャーッ!」よりはいくぶん弱い意味になります。警告みたいな意味合いで発することが多いです。

「ウアーオー!」という甲高い鳴き声

野良猫が喧嘩のときによく発してる声です。

「ウアーオー!」とか「ウギャー!」とかいう大きくて甲高い声です。

これは最上級の威嚇でガチ喧嘩のときしか発しません。飼い猫ちゃんたちがこのような声を発すると喧嘩の一歩前なので止めたほうがいいでしょう。

イカ耳

耳を外側に向け、イカの頭のような形にします。

これは威嚇ではありませんが「不快感」の意思表示です。

嫌がるのに抱っこしたり撫でたりしてるとこのような動作をします。

嫌なのを我慢してるときに出る行為なので構うのをやめてあげましょう。

子猫に対してイカ耳をしていつまでも威嚇する先住猫。

猫はどんなときに威嚇をするか

  • 喧嘩のとき
  • 怒ってるとき
  • 恐怖を感じているとき
  • 近づいてほしくないとき
  • 触られたくないとき
  • 痛いとき
  • 不快なとき

このように猫の威嚇には多彩な意味があります。

特に「痛いとき」に発する威嚇は命にかかわるため重要です。

触られると体が痛いときになどに触ってほしくないので威嚇するのです。

普段は猫が飼い主に威嚇しないのに触ると威嚇してくる場合はケガや病気の可能性が高いので病院に連れていきましょう。

先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますわさ
フレイはあんまりシャーッて言わないよな
先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますフレイ
本気でイライラしてるときは言うじぇ

猫の威嚇を不必要にやめさせてはいけない

「喧嘩の一歩手前まで来てしまってこのままだとケガをする……!」とか「一方的にいじめられている……!」というような場合には止めなければいけませんが、ケガとかいじめの心配がないなら威嚇は放っておいていいです。

上でも述べたように、威嚇というのは「拒否」の意思表示なのでコミュニケーションにおいて必要なことです。

人間でも「嫌」とか「やめて」と言うことはあると思います。

そのときに「嫌と言うな」「やめてと言うな」と言われたらどう思いますか?ストレスが溜まりますね。

ときどき「威嚇するのは悪いこと」と考えて、しつけでやめさせようとする飼い主さんがいらっしゃいます。

それは良くないです。

上でも述べたように威嚇というのは「痛いとき」にもやる行動なので、威嚇をしなくなってしまうと病気やケガのときに発見が遅れてしまう可能性があります。

必要がない限り威嚇をやめさせたりしないようにしましょう。

先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますフレイ
おいらたちも嫌なときは嫌って言いたいよな
先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますわさ
のびのびと育ててやってくれよな

猫同士が威嚇をしても仲良くはできる

そもそも仲の良い猫たちってどういう状態のことを言うのでしょう?

飼い主さんは猫のCMなどでよく見るような「お互いに気持ちよさそうにペロペロと毛づくろいをする」ような光景を夢見て多頭飼いを始めることが多いです。

確かにそういう光景は幸せですし、実際にうちの2匹もそういうことをします。

しかし、全ての猫がそういうことをするわけではありません。

人間でもあまり人と仲良くしたくないタイプの人っていますよね。一人が好きな人とか。

猫も同じで、あまり他の猫とベタベタしたくないという性格の猫もいるのです。

それに猫同士にも相性があります。「こいつとはあまり合わないなぁ」という猫同士もいます。

でも、人間関係のことを考えてみてください。

あまり好きじゃない人とでも上手く付き合っていくことはできますよね?

猫同士の関係も同じです。

猫は同じ家に違う猫が入ってくると、最初は威嚇しつつもお互いに共存の道を探るようになります。

「こいつとは合わないなぁ」と思っても家族として共存しようと努力するのです。

そしてベタベタと仲良くはしなくてもお互いの領域を守り、一緒に問題なく暮らすようになります。

猫は縄張りを持ち、維持しようとする生き物ですから、縄張りを巡って本気で喧嘩をしないならばそれは十分に多頭飼い成功と言えるのです。

あまり過剰なハードルを期待せず、長い目で見てあげてくださいね。

猫の多頭飼いを成功させるための方法

威嚇しているのに無理やりくっつけない

猫同士を早く仲良くしようとして仲が悪いのに無理やりくっつけたりしてはいけません。

同じケージに閉じ込めたりもダメです。

そんなことをしたらストレスがかかってお互いに余計に嫌いになってしまいます。

猫同士が自分たちで距離を調節できるようにしてあげるのがコツです。

新入り猫をケージに入れて、先住猫が自由に近づいたり離れたりできるような体制が望ましいです。

ご飯を一緒にたべさせると仲良くなりやすい

ねこわさを読んでくださっている飼い主さんで「うちはこれで成功した!」という声が多かったのは「ご飯を一緒に食べさせる」という方法です。

以下の手順で行います。

  1. ご飯以外のときは別々の部屋に隔離しておく
  2. ご飯のときだけ同じ部屋で食べさせる
  3. 最初は部屋の端と端にご飯を置いて距離を離して食べさせる
  4. ご飯のたびに少しずつ距離を近づけていく
  5. 最終的に隣同士でご飯を食べるようになる。

猫が他の猫を威嚇するのは縄張りを守るためです。縄張りとはいわば食い扶持、ご飯の供給源のことですから、新入り猫がいてもご飯が十分にもらえることがわかれば威嚇が減ると考えられます。

この方法の際はできるだけ同じ種類のご飯にしたほうが良いでしょう。同じ部屋で同じタイミングでご飯をあげていると、どうしてもつまみ食いや横取りなどが発生します。違う種類のご飯をあげていると、つまみ食いの際に相手のご飯を食べてしまいます。同じ種類のご飯にしておくと自分に適さないご飯を食べるのを防止できます。

猫同士の距離をあまりにも離しすぎても仲良くならない

逆に喧嘩を恐れるあまりあまりにも距離を離しすぎても仲良くなりません。

例えば「いつまで経っても別々の部屋に隔離しつづける」とかはダメです。

そのへんは人間と同じです。

あなたが子どものころを思い出してみてください。クラス替えで知らない人ばかりのクラスになっても1ヶ月もすればみんな友だちになっていたでしょう。

でも1回も同じクラスになったことない人とは卒業まであまり仲良くならなかったと思います。

やっぱり同じ空間にいて、存在を認識してないと仲良くならないです。

猫たちの自主性と飼い主の介入のさじ加減

猫の多頭飼いも、人間の子ども同士が仲良くなるのと基本的には同じなのです。

人間の子ども同士はやっぱり子ども同士で遊ばせないと仲良くならないと思います。親が介入するとどうしても親との三角関係になってしまいます。

猫も同じです。できるだけ猫たちの自主性に任せ、猫たち自身で距離を調節できるようにしましょう。

喧嘩(格闘ごっこ)が始まってもそれは「序列行動」というお互いの関係性を確認するためのスポーツライクな喧嘩だったりします。

基本的に多頭飼いの喧嘩は止めなくてもいいですが「怪我をしそうなぐらい激しい」「一方的すぎていじめになっている」という場合は止めなければなりません。

本当にヤバい喧嘩かどうかはその場の空気で判断するしかないです。これは飼い主さんにしかできません。

まとめ

威嚇は仲が良くてもすることがあり、永遠に無くなりません。

威嚇は拒否の意思表示であり、必要なコミュニケーションだからです。

猫にも相性があり、あまり相性が良くない猫同士でも問題なく暮らすことは可能です。

先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますわさ
シャーッと言ってもフレイとは仲良く暮らしてるよ

先住猫の子猫への威嚇はいつまで続く?多頭飼い経験者が教えますフレイ
また兄ちゃんにペロペロしにいくじぇ♪
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