こんにちは。クボタです。
猫を飼いたいと思ってる方は結構多いと思うんです。コロナ禍の不安で心の癒やしが必要になってますよね。
実際、守るものができると人間は成長します。ペットの世話をさせるのはお子さんの教育にもとても良いです。
でも、なんとなく二の足を踏んでる人も多いんじゃないでしょうか。
うんうん、わかりますよ。
猫はいったん飼い始めたら返品とかできないですからね。生き物だから性格の問題もあるし相性の問題もあるし、決して簡単に踏み切れるようなものではありません。
そこでこの記事では、猫を飼った人がどのくらいの割合で、どんな理由で後悔しているのか、そして後悔しないための対策を教えます。
猫ちゃんとの幸せな生活を迎えるために、ぜひ最後までお読みくださいね。
猫を飼ったことで後悔した人は少ない
これはアニコム損保の2018年の調査ですがアニコム契約者で猫を飼っている人に聞いたところ、99.7%が「猫を飼って幸せになった」と答えたそうです。
99.7%というとほぼ100%ですよね。つまり猫を飼ったことに後悔してる人はほとんど居ないということになります。
もっとも猫をペット保険に入れるほどかわいがっている人が調査対象なわけですから当たり前の気もします。
ランダムサンプリングの調査ならもっと割合は増えるかもしれません。
猫を飼ったあとで後悔しがちな理由
ヤフー知恵袋などを見ていると、猫を飼ったあとで後悔している人は若干ですがいますね。少ないですが。
理由はこんな感じのことが多いようです。
旅行に行けない
後悔してる理由の第1位が「旅行に行けない」ということのようですね。
確かに猫ちゃんを飼ってると長期間留守にしづらくなります。
それは間違いないです。
また「いざ旅行に行っても猫ちゃんのことが心配で楽しめない」ということもあります。
「ご飯食べてるだろうか…」「鳴いてないだろうか…」「寂しがってないだろうか…」そんなことばっかり考えてしまって、1泊旅行の予定が日帰りで帰ってきた、なんてことはよくある話です。
家が傷つく
どんなに管理しても絶対に家は傷つきます。
これはしつけの問題ではないのです。
猫の行動には本能行動と学習行動があります。
本能行動とは「ご飯を食べる」「ウンチをする」「爪を研ぐ」といったもともと遺伝子に刻まれてる行動です。
学習行動とは「この棚にちゅーるがある」「鳴くとご主人がご飯をくれる」「このタンスの上はベタベタしてて気持ち悪い」といった後天的な学習によって覚える行動です。
しつけというのは「学習」のことですから、しつけで抑制できるのは学習行動だけなのです。
「明日からウンチするな!」とか言われても無理ですよね?それと同じです。
猫が家を傷つけるのは本能ですから抑制できないのです。
家と服が毛だらけになる
これも防ぎようがないデメリットです。
ブラッシングなどである程度は軽減できますが、それも焼け石に水…。
換毛期(春と秋)の長毛種の猫といったらそれはもうものすごい抜け毛の量です。
猫を飼うなら家の清潔さはあきらめないといけないです。「ゴミ1つ落ちてない家」というのを維持するのは不可能だと思ってください。
ロボット掃除機で毎日掃除するなどしてある程度は綺麗にできますが、それでも動物を飼ってない家と比べると汚い状態になると思います。
また、服に関しては毛のつきにくい素材(ナイロン製のもの)や毛がついても目立たない色の服(黒やネイビーなど以外の明るい色)などを探すことになるでしょう。
あらかじめの想定通りにいかない
飼う前は飼育本やインターネットやYouTubeで熱心に勉強して「勉強したから大丈夫だ!飼えるぞ」と思ってもいざ飼ってみると現実にぶち当たります。
そう、生き物は教科書どおりにはいかないのです。
飼育本やインターネットには「100%絶対に正しいこと」しか書かれてません。
でも、猫に限らず何でもそうですけど「100%絶対に正しいこと」ほど役に立たない情報はないのです。
例えば人間に置き換えてみると「暴飲暴食をしないようにしましょう」「普段から運動をしましょう」「お酒をたくさん飲むのはやめましょう」「人にお金を借りるのはやめましょう」「スマホばっかり見るのはやめましょう」「友だちとは仲良くしましょう」などなど、こういうことですね。
これは100%正しいことです。でも現実には暴飲暴食や深酒で病気になる人はいっぱいいるし、友だちとトラブルになってしまう人もいますね。現実は理想通りには上手く行かないのです。
猫の飼育本やインターネットにはこのレベルの情報しか書かれていないと思ってください。
ウンコ&おしっこ&ゲロ
猫は生き物ですからウンコもおしっこもします。
猫は体臭があまりない代わりに排泄物が臭いです。人間の排泄物よりも臭いと思います。
特に「スプレー」と呼ばれるオス猫のマーキングのためのおしっこ。匂いを誇示する目的のおしっこですから普通のおしっこと成分が異なり、そりゃもう臭いなんてもんじゃないです。
猫好きすら鼻を曲げるほどの臭さです。
匂いは飼ってみないと経験できないですから、実際に嗅いでみて面食らう方も多いみたいですね。
また、猫はその体の構造上、嘔吐をしやすい生き物です。胃の中の毛玉を吐き出さないといけないからです。
かわいい猫ちゃんと暮らしていたら急に「グッグッグッグッグッ…ゲーッ!」と盛大に嘔吐されて「病気になったんじゃないか」とパニックになる方もいるみたいです。
猫を飼うとウンコやおしっこやゲロに触らないといけないときもあるので、潔癖症の人には難しいでしょう。
猫を飼ったあとで後悔しないための対策
猫を飼ったあとで後悔しないためには対策を練ることが必要です。
衝動買いをしない
ペットショップなどにふらりと入ると店員さんはあの手この手で買わせようとしてきます。
なぜなら店員さん個人ごとに売るノルマがあるからです。
自営業で商売してたらわかりますが、何十万円もする商品なんてそう簡単に売れないです。だから店員さんも必死で営業してきます。
特に抱っこはやばい。抱っこさせられたら欲しくなってしまいます。
もともとそんなに深く考えずに入ったところに強烈な営業をかけられるとつい買ってしまうことになるのです。
生き物を飼うというのは生活も人生も一変する出来事ですからよく考えて飼わないといけません。
何も考えずにふらっとペットショップに入ったり、家族へのサプライズで内緒で買ったりとかしないようにしましょう。
ちゃんと家族会議で話し合って、計画を立ててから買うようにしてください。
オシャレできれいな生活はあきらめる
猫を飼ったらオシャレできれいな生活はできないと初めに認識すべきです。
なぜならオシャレな家に住んでオシャレな家具をそろえても猫がボロボロにするからです。
そのうち「猫が傷つけてもいいような安い家具はないか」と探すようになります。
また、絶対に家や服が毛だらけになりますので、これまた「毛がつきにくい服」という観点で探すようになります。
さらに猫が倒すといけないので花瓶も置けませんし、危険なものは家に置けません。
生活のすべてが猫に支配されるのです。
雑誌などにおしゃれな部屋で猫と暮らしてる様子が出ていることがありますが、あれは幻想なので真に受けないようにしましょう。
旅行好きなら猫は飼わない
1年に数回だけ隣県に1泊旅行とかなら問題ありませんが、1週間の海外旅行などは猫飼いには不可能です。
また、猫と一緒に泊まれる宿も最近は出てきていますが、猫は基本的に旅行はストレスになるので推奨できません。
長期の旅行と猫は相反するものです。旅行好きならば猫を飼うことは諦めましょう。
1泊などの短い旅行に行く際にも代わりに猫の面倒を見てくれる友人知人やペットシッターなどが必要です。
普段から良好な関係を築いておきましょう。
完璧主義にならない
猫を飼う人の中には「絶対的に正しい万能の飼い方」を追い求める人がいます。
ペーパーテストの受験戦争で育った弊害なのか、何事にも唯一つの最適な解が存在すると思い込んでいるのです。
猫の飼い方に唯一つの最適な解なんてありません。飼育本やインターネットに書いていることは参考程度です。
本やインターネットの通りにやったからと言って上手くいくとは限らないのです。
唯一つの解があるとすれば、それはあなたの猫ちゃんの中にあります。あなたの猫ちゃんがどうしてほしいか、あなたが猫ちゃんに何をしてあげたいか、猫ちゃんとの対話を通じて解を探していくしかないです。
潔癖症の人は飼わない
排泄物や嘔吐物の掃除は日常茶飯事です。
トイレ掃除は毎日やらないといけません。毎日掃除すれば清潔を保てますが、それでもトイレですからそれなりには汚いです。
尿石がびっしり付いたトイレ本体をお風呂場で丸洗いしたりしないといけないのです。
潔癖症の人は想像しただけで気絶してしまいそうでしょう?
かわいい猫のためならウンコもゲロも何のそのっていう人じゃないと向かないです。
動物を飼うのは決してキレイなことだけではありません。
まとめ
この記事では猫を飼ったあとで後悔しがちなこと、後悔しないための対策について書きました。
基本的には「衝動買いをしない」「家族全員でよく話し合って飼う」ということが重要です。
別に猫を飼ってはいけないと言っているわけではありません。でも、猫は家族の一員ですからよく考えて飼わないといけないのです。
この記事を読んだ方はぜひ、自分は本当に猫が飼いたいのか、もう一度見つめ直してみてください。