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オス猫の発情期はいつ?発情の特徴や注意点も

オス猫の発情期はいつ?発情の特徴や注意点も

猫がある日突然、壁におしっこをかけたり大きな声で鳴き続けたりして困った経験はありませんか?

そのような行動は、発情期が関係しています。

オス猫が発情したら、どう対処すればよいのでしょうか。

今回はオス猫の発情期の時期と特徴、注意点についてまとめました。

愛猫の去勢をするか迷っている人も、ぜひ読んでみてください。

目次

オス猫の発情期はいつからいつまで?

猫が発情するとよく「サカリがきた」「サカリがついた」といいますが、実際にいつからいつまでが発情期なのでしょうか。

オス猫とメス猫の違いも説明します。

オス猫はいつから繁殖可能になる?

オス猫は生後6ヶ月ほどで精巣が発達し、繁殖可能なからだになります。

猫によって個体差はありますが、生後9〜12ヶ月で本格的な発情期を迎えることが多いです。

そのため、去勢をする場合は本格的な発情期がくる前の生後6ヶ月前後が目安とされています。

※一般的に長毛猫の成長は短毛猫より遅い傾向にあり、本格的な発情期は生後12〜18ヶ月といわれています。(個体差あり)

オス猫の発情期はいつからいつまで?

実は、オス猫には決まった発情期がありません。

オス猫の発情は、メス猫の発情期に影響されます。

発情期にメス猫が出すフェロモンや鳴き声によって、オス猫の発情が誘発されるのです。

メス猫の発情期は年に2〜3回訪れ、特に春(2〜4月)と夏(6〜8月)がピークとなります。

オス猫はからだが成熟すると、その後はずっと発情スタンバイ状態です。

つまり、発情したメス猫が近くにいればいつでも交尾ができます。

メス猫を飼っていなくてもオス猫は発情する?

メス猫を飼っていない家でも、外にいるメス猫が発情すると室内までフェロモンや鳴き声が届くため、発情が誘発されます。

飼っているのがオス猫だけだからといって安心はできませんね。

発情時の特徴

オス猫の発情時は次のような特徴が見られます。

  • 壁や家具におしっこを吹きかける(スプレー行為)
  • 吠えるような大きな声で鳴く
  • 攻撃的になる
  • 脱走しようとする

スプレー行為や攻撃的になるのは、多くの飼い主が悩まされている特徴です。

また、時間にかまわず大きな声で鳴くため、近所迷惑になってしまう可能性もあります。

発情時の注意点

去勢していないオス猫の場合、飼い主の手で発情を止めるのはほぼ不可能です。

発情してしまったら、特に次の4点に注意しましょう。

脱走には要注意!

発情後はメス猫を求めて外に出ようとします。

猫は素早く、狭いすき間でも通ってしまうため、ドアや窓を開けるときは猫が近くにいないか周りをよく確認しましょう。

万が一、猫が外に出てしまうと帰って来られなくなる可能性があるのはもちろん、ほかの猫との喧嘩や交通事故にあってしまう恐れがあります。

愛猫を守るためにも、注意深く行動しましょう。

スプレーしたらすぐに拭く

猫のスプレー行為によって吹きつけられた尿は、かなりの激臭です。

また、一度スプレーした場所には再度スプレーする可能性もあります。

猫がスプレー行為をしたら中性洗剤を薄めた水やアルコールでしっかり拭き、ペット用の消臭剤を吹きかけましょう。

スプレーしそうな場所にあらかじめペット用のトイレシーツなどを貼りつけておくと、掃除が楽になります。

何度もスプレーする場所には、お気に入りのベッドやご飯の器を置くことでスプレーしなくなる場合もあるようです。

とはいえ、猫によって効果は異なるため様子を見ながら試すようにしましょう。

刺激しない

次のような行動は逆効果になります。

  • 大きな声で叱る
  • 執拗にかまう
  • 機嫌をとるためにまたたびを与える
  • 陰部を刺激する

発情によって攻撃的になったり、大きな声で鳴いたりするときは興奮状態です。

本能的な行動ですので、飼い主にはコントロールできません。

叱ったり執拗にかまったりすると一時的にはストップしますが、すぐに元に戻ります。

またたびに関しても、与えるとより興奮状態になってしまい逆効果です。

最悪の場合、呼吸困難を起こす可能性があります。

また、メス猫の発情を抑えるために綿棒で陰部を刺激するという説があり、オス猫も同様にする人がいますが、素人がおこなうと危険です。

粘膜の部分を刺激すると傷がついたりバイ菌が入ったりするリスクがあるので、絶対にやめましょう。

攻撃的になったときの注意点

攻撃的になっているときは、かまわないほうがよいでしょう。

叱っても意味がありませんし、引っかかれたり噛まれたりして怪我をする恐れがあります。

ほかに飼っている猫がいる場合は別々の部屋で過ごさせて、できるだけ会わないように配慮しましょう。

また、爪とぎを置いてストレスを発散させてあげるのもよい方法です。

去勢したほうがいい?

去勢すると、ほぼ発情行動をしなくなります。

猫のために去勢したほうがよいのか、それともかわいそうだから去勢しないのか、迷っている人は多いはずです。

去勢のメリット・デメリットを紹介しますので、判断の参考にしてみてください。

去勢のメリット

オス猫の去勢をすると、次のようなメリットがあります。

  • 攻撃性がなくなり、落ち着いた性格になる
  • 発情しなくなるため性的欲求がなくなり、ストレスが減る
  • 病気の予防になる(前立腺や精巣の病気)
  • 寿命がのびる

攻撃性や性的欲求の減少には個体差がありますが、ほとんどの猫が去勢によって落ち着きます。

繁殖を考えていないのであれば、去勢をしたほうが猫の健康面・精神面にもよい影響があるでしょう。

去勢のデメリット

メリットを見る限りは去勢したほうがよさそうですが、もちろんデメリットもあります。

  • 繁殖できなくなる
  • 肥満になりやすくなる
  • 手術時の全身麻酔のリスクがある

去勢をすると繁殖できなくなるのは当然ですが、ホルモンバランスが崩れて太りやすくなります。

去勢後は高タンパク・低カロリーの食事を与えるようにして、肥満を予防しましょう。

また、去勢手術は全身麻酔下でおこなわれます。

持病がある猫や高齢の猫はリスクがあるため、動物病院でよく相談しましょう。

去勢したのに発情してる!?

猫が毛布などをフミフミしているときに腰をカクカクと動かしていたり、液体がついたりした経験はありませんか?

猫がフミフミするのは、子猫の名残りで母猫のミルクを飲む仕草をしているとき(甘えているとき)もしくは交尾の練習をするときです。

去勢後でもまれにオスとしての本能が残っている場合があり、そういった猫は毛布などで交尾の練習をしてしまいます。

ストレス発散のためにする場合もあるようです。

こればかりは仕方ないですが、頻度を減らすには普段からストレスがかからないような環境で過ごさせてあげましょう。

発情期を理解して、猫と上手につきあいましょう

発情期の行動は、オスメス問わず飼い主の悩みのタネとなります。

繁殖を希望しないのであれば、去勢(避妊)をしてしまうのが得策です。

手術は一見かわいそうに思えますが、結果的に猫にとっても飼い主にとってもメリットのほうが大きいといえます。

猫の発情の特徴やタイミングをしっかり理解し、猫と上手につきあっていきましょう。

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