こんにちは。クボタです。
猫を飼おうとするときにどの品種の猫を飼うかというのは人を悩ませる問題ですよね。
できれば自分に合った性格の猫ちゃんに来てもらいたいはずです。
そこでおすすめなのがアメリカンショートヘアです。
一般的にアメリカンショートヘアは非常に性格が良く、猫を飼ったことない人にも飼いやすい品種であることが知られているのです。
今回はアメリカンショートヘアの特徴や性格、値段について書きたいと思います。
アメリカンショートヘアの値段
ペットショップのコジマのサイトで検索してみたところだいたい10万円〜30万円程度でした。
ブリーダー直販の子猫販売サイト「みんなの子猫ブリーダー」によると、アメリカンショートヘアの平均相場はだいたい15万円程度。最高価格は30万円。最低価格は5万円だったそうです。
ペットショップよりもブリーダー直販のほうが安いようですね。
アメリカンショートヘアの歴史
アメリカンショートヘアの原産国は言うまでもなくアメリカ合衆国です。
しかしながらアメリカンショートヘアは太古の昔からアメリカに居たわけではありませんでした。
アメリカンショートヘアの最初の先祖がアメリカ大陸に渡ってきたのは1600年代のことです。
当時はまだ「アメリカ合衆国」という国は無く、アメリカ・インディアンたちが住む未開の大陸でした。
そこにイギリス国教会から弾圧された清教徒たちが新天地を求めて船で移住したのです。「入植」というやつですね。
弾圧されて国を追われたから、未開の大陸に渡って自分たちの国を作ろうとしたわけです。
その船はメイフラワー号と呼ばれますが、実はその船の中にはネズミがたくさん出て乗員を困らせました。
ネズミが食べ物を盗むため、それを駆除するためにイギリスの猫を一緒に連れて行ったのです。
そのメイフラワー号に乗ってイギリスからアメリカ大陸に渡った猫が、現在のアメリカンショートヘアの先祖だと言われています。
つまり、人間が品種改良で作り出した品種ではないのです。
イギリスからアメリカに入植した猫がアメリカ大陸の気候に合わせて自然進化した結果できた品種ということですね。
アメリカンショートヘアの特徴
アメリカンショートヘアの身体的特徴
被毛と毛色
アメリカンショートヘアの被毛はその名の通り短毛種です。
被毛の構造はダブルコートで、柔らかいふわふわの毛の層を硬い毛の層が覆っている二層構造になってます。
アメリカンショートヘアの毛色といえばシルバータビーが有名です。
白に近い銀色(あるいは少し茶色がかった灰色)に黒の渦巻き模様。これがいちばん有名なアメリカンショートヘアの模様だと思います。
しかしながら、シルバータビーであるということはアメリカンショートヘアの要件には入りません。
単にシルバータビーのアメリカンショートヘアが人気だから、シルバータビーが多いというだけです。
私はわさくんを譲ってくれたブリーダーさんから真っ白いアメリカンショートヘアの写真を見せてもらったことがあります。
キャットショーの写真で、他のブリーダーさんが出陳したアメリカンショートヘアだったそうです。
本当に一点の曇りも無い真っ白な猫で一見するとアメリカンショートヘアには見えなかったです。でもれっきとしたアメリカンショートヘアなんですね。
他にも茶色に黒の渦巻き模様のブラウンタビー、まるで日本猫のようなキジトラ、茶トラ、白黒、ハチワレなど、80種類もの毛の色が認められているそうです。
顔つき
一言でいうと「丸顔」です。まんまるの丸っこい顔つき。
頭が大きくて、ほっぺたがやや張ってて、口元(マズル)は四角い。
「耳の付け根から目の中央まで」と「目の中央から顎先まで」の長さがだいたい1:1の長さ。
ほっそり面長タイプのアビシニアンと比べてみるとアメリカンショートヘアの丸っこさがよくわかると思います。
体つき
アメリカンショートヘアの体つきはセミコビーと言われる体型をしています。
猫の体つきにはいくつかの型分けがあります。
体型の名称 | 特徴 | 代表的な品種 |
コビー | めっちゃがっしりでずんぐりむっくり体型。足がめっちゃ太くて短い。手足の先が丸っこく、尻尾も短め。全体的に丸っこいシルエット。 | ペルシャ、エキゾチックショートヘア |
セミコビー | ややがっしりタイプ。顔が丸くて顎が立派。筋肉質でマッチョ。足が短く太い。 | アメリカンショートヘア、スコティッシュフォールド |
セミフォーリン | 中肉中背。オリエンタルやフォーリンよりは手足が短く太い。筋肉質の上にほどよく脂肪が乗ってる。一般的なしなやかな猫の体のイメージはこれ。 | マンチカン、スフィンクス |
フォーリン | やや細い。筋肉質でスレンダーで細マッチョ。温かい地方の品種が多い。 | アビシニアン、ロシアンブルー |
オリエンタル | めっちゃ細い。一見痩せすぎに見える。顔が逆三角形。耳が大きい。手足が長く細い。 | シャム、オリエンタルショートヘア |
ロング&サブスタンシャル | 規格外の大型。他のタイプの倍近い大きさ。全体的にでかい。骨太でがっしり体型。体が長く手足が太い。筋肉も発達していてマッチョ。寒い地域の品種が多い。 | ノルウェージャンフォレストキャット、メインクーン |
この中でアメリカンショートヘアはセミコビーに該当します。
コビーやロング&サブスタンシャルほどのマッチョではないが、どっちかというとマッチョ体型でがっしりしてます。
わさくんは体重が5kgぐらいありますが、固太りしていて、抱っこするとズッシリと筋肉の重みを感じます。
体質
アメリカンショートヘアは自然発生種ですので、純血種の中では病気に強いです。
しかしながら、心臓が少し弱い傾向があります。肥大型心筋症にかかりやすいことが知られています。
定期的に健康診断を受けて発症してないかどうか注意しましょう。1年に1回受ければ十分と思います。
また、多発性囊胞腎症という病気にもかかりやすいことがわかってます。
嚢胞とは液体が入った泡状の袋のことで、これが腎臓の中にたくさんできて腎機能を圧迫します。
症状としては多飲多尿やオシッコの時間が異常に長いなど、オシッコ関係の症状が出ます。
おかしいなと思ったらすぐに病院で見てもらいましょう。
また、アメリカンショートヘアは太りやすい体質であることが多いです。
これはもちろん個体差があり、うちのわさくんは全然太ってないのですが、一般的には太りやすい傾向があるようです。
避妊去勢手術などをすると余計に太りやすくなるので、ダイエット食に替えるなどしてできるだけ肥満防止に努めましょう。
運動能力
アメリカンショートヘアの運動能力は非常に高いです。
もともとはネズミ捕りのために飼われていた猫たちの末裔ですから、現代でもその性質を色濃く残しています。
うちのわさくんも実家に住んでたころはゴキブリや大きい蜘蛛などをよく捕まえてきました。
うちにはネズミは出ませんが出たらおそらく捕まえるでしょう。
レーザーポインターなどで遊んでいても非常に優れたハンターだと感じます。
やみくもに追いかけるだけではなく、待ち伏せや先回りをして効率的に狩りをします。
また、集中力なども持続性があり、長く狩りをしていても疲れません。
アメリカンショートヘアの性格的特徴
知能
アメリカンショートヘアは非常に高い知能を持っています。
ハンターはバカではできませんから、もともとネズミ捕りのために飼われていた猫たちの末裔であるアメリカンショートヘアは頭がいいのです。
人間の言葉も結構よく理解します。
ただ、そのぶん悪知恵が働き、ドアを勝手に開けたり、部屋の中を探検してとんでもないところに入り込んだりをよくします。
アメリカンショートヘアを飼う際には危ないことをしないように常に先回りして防止することが必要になるでしょう。
さながら知恵比べのようになります。
性格
アメリカンショートヘアの性格は陽気で人懐こく、明るい性格です。
他の生き物とも仲良くなれるため、多頭飼いにも向いています。
狩りや遊びが好きで、好奇心が旺盛です。見慣れないものがあるとすぐにチェックしに来ます。
縄張り意識が強く、家の中を頻繁にパトロールします。
個体差がありますが、抱っこが嫌いな傾向があるようです。
うちのわさくんも抱っこは嫌いで、抱っこしようとすると暴れて逃げてしまいます。
水も苦手で、お風呂は非常に嫌います。
アメリカンショートヘアの飼い方
アメリカンショートヘアは上述したように狩りや運動が好きですから、しっかりと遊んであげないとストレスが溜まります。
忙しくてあまり遊ぶ暇がないという人には向かないです。
また運動量が多いので大きめのキャットタワーを買って、しっかりとジャンプ運動をさせる必要があります。
抱っこ嫌いなのであまりベタベタ触るとストレスが溜まります。
しかし、頻繁に甘えてはくるので、そのときはしっかりと撫でてあげましょう。
ご飯は去勢後はロイヤルカナンなどから出ているアメリカンショートヘア専用のものか、ライトウェイトケア、インドアキャットなどの体重管理用のご飯がいいです。
まとめ
アメリカンショートヘアはとても飼いやすく、性格の良い猫です。
猫初心者にも非常におすすめです。