あなたは、猫がビックリする姿を見た経験はありますか?
ピョーンと跳び上がったり、パニックになって暴れたり・・・。
実は何気ない日常の中に、猫がビックリする原因はたくさんあるのです。
この記事では、猫がビックリしやすい理由と注意点を説明します。
猫が穏やかに暮らせるように、ぜひ参考にしてみてください。
猫の性格
猫が犬や他のペットと比べてビックリしやすい理由は、本来の性格に由来します。
猫はもともと、警戒心が強く注意深い動物です。
寝ているときでも、耳だけはアンテナを張り巡らせるようにしていますよね。
常に周囲に気を配っているため、ほんの些細でも予想外の出来事が起こるとビックリしてしまうのです。
もちろん、猫によってビックリする度合いには差があります。
大抵の出来事には動じない猫もいるでしょう。
しかし、それでも多少なりともストレスがかかっているのは事実です。
猫の本質を理解し、できるだけストレスをかけないよう心がけましょう。
猫がビックリする物や行動とは?
一般的に猫がビックリしやすいといわれている物や行動を紹介します。
飼い主が気をつければ改善できる場合もあるので、参考にしてみてください。
①初めて見る物
猫は自分が初めて見る物に警戒をします。
気づかないうちに置いてあったら、ビクビクしながら様子を伺うでしょう。
まして、それが急に動き出したら大ジャンプする可能性大です。
②キュウリ
一時期、猫の後ろにキュウリを置いて、振り返った猫がビックリして跳び上がる動画が話題になりました。
米カリフォルニア州南部に住む認定動物行動学者のジル・ゴールドマン氏は「通常、猫は床に置いてあるキュウリを見たことがない。キュウリが捕食者のヘビに似ているため、猫が驚愕反応を起こし跳び上がるのではないか」と語っています。(参考:ナショナルジオグラフィックhttps://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/b/112000053/)
キュウリ以外の長くてクネクネした形状の物にも、同じような反応をする場合があるでしょう。
③大声・くしゃみ
大きな声や物音にも、猫はビックリしてしまいます。
特にくしゃみや落下音など、突発的に出る音は猫にとって予想外でしかありません。
家の中だけでなく、外の音にも敏感です。
例えば車のクラクション・町内放送・雷・花火など、大きな音がすると驚いて警戒します。
④急な動作
急に立ち上がる・急に触れるなどの動作をしたときにも、猫がビックリする場合があります。
特に猫がリラックスしているときや集中しているときに多いようです。
また、毛布が掛かった飼い主の足をモゾっと動かしただけでビックリする猫もいます。
地震で揺れたときも同様です。
動かないと思っていた場所が急に動くと驚いてしまいます。
ビックリさせるとどんな影響がある?
人間はビックリすると心臓がドキドキしますよね。
「寿命が縮まった〜」と思ってしまう場合もあります。
では、猫の場合はどうなのでしょうか。
猫をビックリさせると起こり得る影響を説明します。
①ストレス
人間と同じで、ビックリするとストレスがかかります。
ストレスだけでなく、心臓が弱い子ともなると心臓発作を起こしかねません。
猫にとってストレスは大敵です。
ストレスをかけ過ぎると、結果的に猫の寿命を縮めてしまうかも知れません。
②パニックを起こす
ビックリした後、パニックを起こす場合があります。
例えば
- 走り回る、暴れる
- 攻撃的になる
- 引きつけを起こす
などです。
③嫌われる
ビックリしていい気分になる猫はいないでしょう。
人間はドッキリを仕掛けられても「なんだ、ドッキリかぁ」と理解して笑えますが、もちろん猫は理解できません。
面白半分に何度もビックリさせると「飼い主=不安や恐怖を与えてくる存在」と認識され、そのうち嫌われてしまうかも知れません。
猫をビックリさせないための注意点
先にお伝えした通り、猫をビックリさせると悪い影響ばかり起こります。
一度もビックリさせないようにするのは不可能ですが、できるだけ配慮して生活しましょう。
日常生活で気をつける点は次の通りです。
- なるべく大きな声や大きな音を出さない
- 猫が苦手な物は置かない
- 猫が落ち着ける場所を作る
- 面白半分で驚かさない
キュウリの動画を見てもわかるように、確かに猫がビックリして跳び上がる姿は面白くて可愛く感じられます。
しかし、猫にとってはいい迷惑です。
人間の都合で面白半分に驚かせるのはやめましょう。
猫がパニックを起こしてしまったら
猫がビックリしてパニックを起こしたら、皆さんならどうしますか?
きっと「ごめんね!」「大丈夫だよ!」と言って抱き寄せ、落ち着かせようとする人は少なくないでしょう。
しかしそれは間違いであり、絶対にしてはいけません。
なぜなら、パニックを起こした猫は危険だからです。
パニックのあまり飼い主を認識していない場合もあり、噛み付いたり引っ掻いたりして飼い主がケガを負う事態になりかねません。
また、無理に制御するとかえって興奮して逆効果です。
猫がパニック状態になってしまったら静かに見守り、気が済むまで自由にさせてあげましょう。
ただし、紐やビニール袋などが体に絡みついている場合は別です。
放置するとケガや窒息の危険があるため、取り除いてあげる必要があります。
猫は目を覆うと落ち着く習性があるので、バスタオルなどを掛けて周りを見えなくしてから絡んだ物を取り除きましょう。
猫が落ち着ける環境作りを心がけましょう
これまで説明したように、猫は警戒心が強い動物です。
普段は動じない猫でも、想像以上にストレスを感じている場合もあります。
人間だって、ビックリするような不安や恐怖はできるだけ避けたいですよね。
猫の性質や苦手な物事を理解し、ストレスが溜まりにくい環境を作ってあげましょう。