こんにちは。クボタです。
あなたは普段の生活にストレスを感じてますか?
私も会社勤めの経験があるからわかりますよ。
毎日満員電車に乗るのはしんどいし、上司やお客さんに理不尽にペコペコ頭をさげるのもストレス溜まりますよね。
ところで実は猫にもストレスがあるってご存知ですか?
猫はクールで気まぐれというイメージがあるかもしれませんが、意外と繊細で、ストレスに弱い生き物なのです。
適切に管理しないと病気になってしまいます。
この記事では猫のストレスチェックのやり方を書きます。


猫の主なストレス因子
猫がストレスを感じる理由はだいたい決まっています。
引っ越し
なんといっても最もストレスがかかるのが引っ越しです。
猫は安心安全な場所で過ごすのを好みます。「見知らぬ家」というのは猫にとって恐怖でいっぱいの場所なのです。
昔から猫は家につくといいますが、それは正しいです。家が変わることは猫にとっては多大なストレスなのです。
実際、うちの2匹も今の家に引っ越したときにはストレスで血便と便秘になりました。
引っ越しの際には猫のストレスと体調に最大限の注意を払いましょう。

新しい猫が来たとき
猫は多頭飼いできる動物ですが、見知らぬ猫に対しては警戒心をいだきます。
多頭飼いで新入り猫が来たばっかりのときはあまりよく知らない猫と同じ縄張りで暮らすことになるので、非常にストレスがかかります。
うちの2匹は比較的社交的な性格なので体調を崩したりはしませんでしたが、猫ちゃんの性格によってはかなり強いストレスに晒されるはずです。




縄張りが狭い
猫は犬に比べて狭い家でも飼えるという説が流布されていますが、散歩がいらないっていうだけで必要な家の広さはあんまり変わりません。
あまりにも狭い家だと猫も息苦しさを感じ、外に出たがるようになります。
同様に、24時間のケージ飼いなども基本的には不可能です。猫は自由に家の中を歩き回らせるべきです。(ただし子猫は別)


人口密度が多すぎる
狭い家に猫が多すぎるとパーソナルスペースが無いためストレスを感じてしまいます。
これは人間とだいたい同じです。
人間も田舎の人はのんびりしてますが、東京の人たちはピリピリして肩がぶつかっただけで喧嘩になったりしますよね。
それはパーソナルスペースが狭いからです。
猫も同じように、あまりにも家の中に猫の数が多いと、喧嘩などが頻発し、ストレスを感じてしまいます。
長時間の留守番
猫は飼い主を親だと思っています。
親があまりにも長期間姿を見せないと不安になり、ストレスが溜まります。
猫を飼っていても旅行に行くことは出来ますが、1泊か2泊までにしましょう。
その際は家族や友人などに協力してもらって代わりにお世話をしてもらうことがおすすめです。
日々のお仕事などで留守にするのは10時間程度が目安です。
あまりにも残業が多い仕事についてる方は寂しくないように多頭飼いを検討したほうがいいでしょう。

知らない人が来た
猫は見知らぬ人や物を怖がります。
もちろんこれには個体差があり、ぜんぜん怖がらない猫ちゃんもいます。
うちの2匹はぜんぜんダメで、私と家族以外には怖がって近づきません。
電気工事の業者さんなどが来るとインターホンが鳴っただけでカーテンの裏に隠れてしまいます。
怖がりの猫ちゃんを飼っている場合は来客を最小限にしましょう。


トイレが汚い
猫はきれい好きな生き物です。
特にトイレについてはかなりのこだわりを持っています。
トイレが小さかったり、砂の種類が気に入らなかったり、置いてる場所が気に入らなかったり……。
そんなことになるとストレスを感じてしまいます。

猫のストレスサイン7種
猫はストレスが極限まで溜まるとそれを発散するために異常な行動を取ることがあります。この兆候が見られたらストレス源を特定して取り除くなど、対策をしましょう。
粗相
ストレスを飼い主にアピールするため、わざとトイレを失敗することがあります。
例えば布団にウンチをしたり、ゴミ箱におしっこをしたりなどです。
これは「飼い主があまりかまってくれない」とか「トイレが汚い」ということがストレスの場合に起こりやすいです。
トイレの壁をひっかく
猫がトイレをしたあとは前足で砂をかけますが、砂をかけずにトイレの壁とか周りをひっかくような動作をすることがあります。
これは「トイレが気に入らない」というサインです。
砂をかけるつもりで砂のないところをひっかいている様は少し面白くて可愛いですが、SOSのサインなのでちゃんと聞いてあげましょう。
このサインを示したときにはトイレの形や大きさ、砂の種類、設置場所、トイレの数など、いろいろと替えてみて改善をしましょう。


転位行動
相反する2つの欲求がぶつかりあった結果、その2つの欲求を打ち消すため全く関係ない行動を始めることを言います。
ちょっと難しいですが、例えば野良猫が喧嘩をしているとき、喧嘩の途中でいきなりあくびや毛づくろいをしだすことがあります。
これが転位行動です。
喧嘩相手に対する恐怖心と闘争心がぶつかり合ってどうにもならなくなった結果、その葛藤を忘れようとしてあくびや毛づくろいなどのリラックス行動を取り始めるのです。
転嫁行動
平たく言えば「八つ当たり」のことです。
ストレスが溜まってきたら他の生き物や飼い主に攻撃することで発散しようとします。
うちのフレイくんがダイエット中によくやってました。
ご飯をねだってくるのですが「さっき食べたでしょ。もう終わり!」ってきつく言うと、寝てるわさくんのところへダーッと走っていって首をガブーッ!と噛むんです。
それでわさくんと大げんかしてました。
猫にも八つ当たりという感情があるのですね。


真空行動
別名「夜の運動会」のことです。
猫が何も居ないところに向かって走り回ったり、飛びついたりじゃれついたりします。
夜中に突然始まることが多いです。
これもストレス発散のための行動です。
放っておけば発散されるのであまり深刻に考える必要はありませんが、飼い主さんとの遊びの時間を10分増やすとか、対策をしたほうがベターです。
猫の危険なストレスサイン5種
ここから先は非常に危険なストレスサインです。猫ちゃんが心の病にかかっていると思われます。このサインが見られたら一刻も早く病院に連れていきましょう。
過度のグルーミング
猫はグルーミング(毛づくろい)をすることによって気分を落ち着けています。
強いストレスに晒されると、過剰に心を落ち着けようとしてグルーミング依存のような精神状態になってしまい、毛がハゲるまでグルーミングし続けてしまうことがあります。
自傷行為
極限までストレスが溜まると、不安感から自分を傷つけてしまうことがあります。
具体的には自分の尻尾や皮膚を血が出るまでかじったりなどです。
また、自分の尻尾に異常に執着して追いかけるなどの異常行動も自傷行為の一種です。
ときどき暇つぶしに自分の尻尾を追いかけることはありますが、あまりにも執着している場合にはストレスの可能性があります。


異物を食べる
じゅうたんやプラスティック製品をかじったり食べたりします。
噛み癖からやっている場合もありますが、ストレスでやられている可能性もあります。
ダイエットのストレスでなることが多いです。
この行動は誤飲で腸閉塞になる可能性がありたいへん危険なので、これが出たらいったんダイエットを中止し、ご飯を食べさせましょう。

異常に鳴き続ける
大きな声で無意味に鳴き続けます。
一晩中夜鳴きしたりしますが、お腹が空いてるわけでもトイレが汚いわけでも遊んでほしいわけでもありません。
何の要求もないのにただ無意味にずっと鳴いている。このような場合、ストレスによる常同行動の可能性が高いです。
生殖・繁殖の異常
子どもを産んだばかりのお母さん猫ちゃんがストレスでやられると、育児放棄をして授乳を拒否するようになったり、ひどいときは子猫を殺してしまったり、食べてしまったりということが起こります。
また、去勢してないオスが全く異性に興味を示さなくなったり、一緒に住んでるメスが発情してるのに共鳴して発情しなかったりということがあります。
これらもストレスが原因です。
まとめ
一言でまとめると「猫が異常な行動を取るときはだいたいがストレス」です。
上記の「5つの危険なサイン」を示した場合には病院に連れていきましょう。
それ以外のサインを示した場合にも、できる限りストレス源を特定して環境を改善することが必要です。

