「尿路結石症(尿石症)」は猫がかかりやすい下部尿路疾患のひとつです。
尿路結石症にはマグネシウムが関係しているといわれる一方、マグネシウムは猫にとって必要な成分でもあります。
キャットフードに含まれる成分はメーカーによってさまざまで、購入を迷う人も多いでしょう。
今回はマグネシウムが適量なキャットフード7選を紹介するので、キャットフード選びの参考にしてくださいね。
結石の原因とされているマグネシウム
猫がマグネシウムを過剰に摂取すると、不要なマグネシウムが体内から尿中へ排出されます。
尿中で溶けきれなかったマグネシウムは、リンとアンモニアとくっついて結晶化され、さらにストルバイト結石へと成長してしまうのです。
特に、尿がアルカリ性に傾くと尿中のマグネシウムが溶けにくく、ストルバイト結石が形成されやすくなります。
マグネシウムは猫にとって必要なミネラル
マグネシウムは結石の原因となるため良くない成分というイメージがありますが、実は猫の主要必須ミネラルのひとつです。
つまり、猫が健康な身体を維持するために欠かせないミネラルとなります。
マグネシウムの主な働きは次の通りです。
- 骨や歯を形成する
- 血圧調整
- 神経伝達物質を生成する
- 心臓機能の維持
- 栄養素の分解
- 代謝の促進 など
マグネシウムが不足すると心疾患や発育不全、筋肉の痙攣などさまざまな症状の原因となります。
特に、骨格を作っていく成長期には成猫の倍ほどのマグネシウムが必要です。
さらに腎臓・肝臓が弱い猫や高齢の猫は、食べ物から吸収した栄養素がマグネシウム不足によりうまく分解・排出できず、体内に有毒物質として溜まります。
そのため、過剰でも不足でもない適正量のマグネシウムが含有されたフードを選んであげなければなりません。
猫のマグネシウム適正量
AAFCO(米国飼料検査官協会)で定められているマグネシウムの最低摂取基準は、子猫(1歳未満)が0.08%、成猫が0.04%です。
この数値を下回る場合は、マグネシウムの含有量が不足しているといえます。
AAFCOの基準を元に「低マグネシウム」として製造されているキャットフードの大半は、マグネシウム含有量が0.06〜0.1%程度。
したがって、この範囲内のマグネシウムが含有されたキャットフードを選ぶとよいでしょう。
低マグネシウムキャットフードの選び方・注意点
低マグネシウムのキャットフードを選ぶときは、マグネシウムの数値だけで決めてはいけません。
なぜならストルバイト結石ばかりに着目し、シュウ酸カルシウム結石ができる猫が増加しているからです。
シュウ酸カルシウム結石はカルシウムとシュウ酸の過剰摂取、および尿が酸性に傾くと形成されやすい結石とされています。
そのため、まだどちらの結石もできていない猫の場合は、両方の結石ケアが可能なキャットフードを選ぶとよいでしょう。
カルシウム・リン・マグネシウムの理想比率
マグネシウムが適量でも、カルシウムやリンの量のバランスが悪いと結石ができてしまう可能性があります。
カルシウム・リン・マグネシウムの理想的な比率は次の通りです。
カルシウム | リン | マグネシウム | |
成長期 | 1 | 0.80 | 0.08 |
成猫期 | 1 | 0.83 | 0.07 |
※カルシウムを1としたときの比率で比較
【参考】AAFCO METHODS FOR SUBSTANTIATING NUTRITIONAL ADEQUACY OF DOG AND CAT FOODS
この比率をひとつの判断基準として選ぶとよいでしょう。
グレインフリーを選ぶべき?
近年増えてきている「グレインフリー」。
小麦・米・とうもろこしなどの穀物全般が完全不使用のフードを指します。
「猫は穀物の消化ができないから、グレインフリーを選んだほうがいいのでは」と思っていませんか?
実はペットフードに穀物を配合するときには適切な加熱処理がされるため、適量であれば問題なく消化できます。
グレインフリーのキャットフードのメリットは、穀物アレルギーを避けられる点です。
したがって、穀物アレルギーをもつ猫には非常に有効ですが、穀物アレルギーがない猫の場合はグレインフリーにこだわる必要はありません。
むしろ、グレインフリーによって炭水化物が少ない分、エネルギー量確保のためにタンパク質が多くなり、身体の機能が衰える高齢期には内蔵に負担がかかる可能性もあります。
とはいえ、最近のキャットフードはその点も含めてしっかり栄養素が補われていますし、消化が良いのは確かなので、それほど神経質にならなくてもよいでしょう。
注目すべきは、本当に穀物アレルギーかどうかです。
穀物アレルギーと思い込んでグレインフリーのキャットフードを食べさせていたら、実は肉や魚のアレルギーだったという実例もあります。
穀物アレルギーの回避を目的としてグレインフリーのキャットフードを食べさせる前には、アレルギー検査をしましょう。
低マグネシウムのキャットフードおすすめ7選
キャットフードを選ぶときは「尿路ケア」などと記載されていても、しっかりと成分を確認しましょう。
これまでの説明を踏まえたうえで、おすすめの低マグネシウムキャットフードを7つ紹介します。
今回紹介するのはすべて人工添加物不使用の安全なキャットフードなので、安心してご覧くださいね。
■ミネラル比率乖離度判定
本記事では、ミネラルの比率の理想値にどれだけ近いかをわかりやすくするため「乖離度」という簡単な指標を独自に定めます。AAFCOによる成猫の理想的なミネラルの比率である「カルシウム:リン:マグネシウム=1 : 0.83 : 0.07」を基準とし、それぞれのミネラルの理想値からの乖離の絶対値を合計した値を「乖離度」と定義します。
例えばミネラル比が1 : 0.87 : 0.05ならば|(1-1)|+|(0.87-0.83)|+|(0.05-0.07)|=0.06が乖離度となります。乖離度はゼロに近づくほど理想的な値です。
比較一覧表
マグネシウムの割合の比較
カルシウム、リン、マグネシウムの比率の比較
上からミネラル比率が理想的な順です。
個別の詳しい解説
①GRANDS(グランツ)チキン成猫用
メイン食材 | 脱水チキン・フレッシュチキン |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.2% : 1.0% : 0.06% = 1 : 0.83 : 0.05 乖離度0.02 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 1歳からすべての年齢 |
内容量 | 1.5kg |
定価(税込) | 定期購入4,800円(初回のみ500gで1,000円) |
GRANDSは1歳以上の青年期〜シニア期向けに作られた、高タンパク・低マグネシウムのキャットフードです。
グレインフリーなので、穀物アレルギーをもつ猫も食べられます。
【GRANDSのおすすめポイント】
- チキン65%以上使用
- プレバイオティクス(腸内環境)に配慮
- 2つのベリー(クランベリー・ブルーベリー)を配合
GRANDSには新鮮なチキンが65%以上使用されており、動物性タンパク質が豊富です。
チキンに加え、サーモンオイル配合で香りが良く、食いつきもアップ。
フラクトオリゴ糖を豊富に含むチコリや、マンナンオリゴ糖、ビール酵母が配合され、プレバイオティクス(腸内環境)にも配慮されています。
また、尿のpHを酸性に変えるキナ酸、尿路に細菌が付着するのを防ぐポリフェノールを豊富に含むクランベリーとブルーベリーによって、下部尿路の健康維持にも効果的です。
さらに、500g入りで10日前後で食べ切れる量のため、酸化を防ぎいつでもフレッシュなご飯が食べられる点も魅力でしょう。
フランスの工場で厳しい品質管理のもと製造され、工場出荷前には外部機関による衛生検査も徹底されているそうなので、安心して与えられるキャットフードといえます。
②AATU(アートゥー)85/15チキン
メイン食材 | 鶏生肉(骨抜き)・乾燥チキン |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.44% : 0.85% : 0.08% = 1 : 0.59 : 0.05 解離度0.26 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | アダルト(1〜6歳) |
内容量 | 200g ・ 1kg ・ 3kg |
定価(税込) | 913円 ・ 3,630円 ・ 7150円 |
AATUはドッグフード作りから始まった、イギリスでは非常にメジャーなブランドです。
「AATU=高貴な狼(フィンランド語)」の意味で、犬本来の食習慣を考えたフードを作るという理念のもと、それがキャットフードにも踏襲され、余計な物は入れないポリシーが貫かれています。
【AATUのおすすめポイント】
- チキン85%以上(主に生肉)
- 32種類の野菜・フルーツ・スパイスを調合した「スーパー8」を使用
- ほぼ100%天然食材
チキンのほか、ダックとサーモンがありますが、すべて肉類85%以上です。
肉以外の栄養を補うため、野菜8種類・フルーツ8種類・ハーブ8種類・スパイスと植物由来原料8種類の合計32種類を調合した「スーパー8」を配合。
これらは猫に与えてもよいか心配になる人も多いようですが、猫が適量であれば食べられる食材を厳選して緻密に調合しているので、まったく心配いりません。
野菜やフルーツでは主にビタミン・食物繊維の補給、ハーブやスパイスは天然の防腐剤など、そのほかにも様々な配慮がされています。
嗜好性をアップさせるための余計な物が入っていないため、食いつきが悪いというレビューもありますが、チキン・ダック・サーモンと3種類あるので、好きな味を見つけてあげるとよいでしょう。
ただ、高タンパク・高脂質のため、高齢の猫には負担が大きいかもしれません。
健康な若い猫であれば、ぜひともおすすめしたいキャットフードです。
③ARTEMIS(アーテミス)オソピュアフィーライン サーモン&ガルバンゾー
メイン食材 | フレッシュサーモン・ドライサーモン |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.0%以上 : 0.8%以上 : 0.08%以上 = 1 : 0.8 : 0.08 乖離度0.04 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 全年齢 |
内容量 | 900g ・ 1.8kg ・ 4.5kg |
定価(税込) | 2,656円 ・ 4,446円 ・ 9,216円 |
アメリカ生まれの「ARTEMIS オソピュア」は、世界25カ国以上で愛されているキャットフードです。
pH6.5程度(弱酸性)に調整してくれるので、下部尿路の健康維持に配慮されています。
【ARTEMISオソピュアフィーラインのおすすめポイント】
- メイン食材にサーモンを使用
- ガルバンゾー豆(ひよこ豆)を使用
- HIT(ヒートアイソレートテクノロジー)製法を採用
メイン食材として使用されているサーモンは嗜好性が高く、食いつきが良いと好評のようです。
サーモンには抗酸化作用のあるアスタキサンチンや、毛や皮膚の健康をサポートするDHAとオメガ3脂肪酸が豊富に含まれています。
ガルバンゾー豆(ひよこ豆)は植物性タンパク質・ビタミン・ミネラルを豊富に含み、低GI食材としても有名です。
低GIの食材は食後の血糖値の上昇が緩やかになり、体重が気になる猫ちゃんに効果的。
低カロリー・低コレステロールのため体重が気になる猫ちゃんにはもちろん、タンパク質も十分なのでシニア猫にもおすすめです。
HIT(ヒートアイソレートテクノロジー)とは、栄養素を真空状態で添加し、粒自体に閉じ込める製法。
栄養効果が落ちにくく、酸化も進みにくくするので新鮮さが長持ちします。
1つ残念なのは、パッケージにジッパーがついていない点です。
HIT製法であってもやはり開封後は酸化が進みます。
開封したら密閉できる容器に移すなどして、フードの酸化を防止しましょう。
④CANAGAN(カナガン)チキン
メイン食材 | 乾燥チキン・チキン生肉(骨抜き) |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.58% ・ 1.1% ・ 0.09% = 1 : 0,70 : 0.06 乖離度0.14 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 全年齢 |
内容量 | 1.5kg |
定価(税込) | 4,708円 |
CANAGANはイギリス発のプレミアムフードで、世界39カ国で展開されています。
日本でも知名度が非常に高いので、名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ヒューマングレードの食品工場で加工された、人間が食べられるほど新鮮な食材を使用している点は嬉しいですね。
【CANAGANのおすすめポイント】
- 放し飼いチキンを60%以上使用
- 食いつきが良い
- クランベリー配合
放し飼いによりストレスフリーで育った良質なチキンの骨抜き生肉と乾燥肉のみを使用し、もちろん副産物は入っていないので安心です。
チキングレイビーとサーモンオイルの香りで嗜好性をアップさせてあるため、食いつきも上々。
サーモンオイルにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれており、被毛や関節などの健康維持がサポートできます。
また、下部尿路の健康維持にをサポートするためクランベリーが配合されているのも嬉しいポイントです。
グレインフリーである分、サツマイモとジャガイモで補われていますが、炭水化物は26%なので、CANAGANは「高タンパク・高脂質・低炭水化物」のキャットフードといえます。
腎臓が悪い猫や高齢の猫には少々負担がかかりやすいため、トラブルを抱えていない健康な猫におすすめでしょう。
FEDIAF(欧州ペットフード工業会連合)の厳しい基準をクリアした施設で徹底的に品質管理されているので、安全性は抜群といえます。
さらに、1袋ごとに製造番号がついていて生産日や原材料を調べられるうえ、ペット栄養管理士などの資格を持ったスタッフに電話相談ができる点も安心できる要素のひとつです。
⑤RONNIE(ロニー)
メイン食材 | 脱水鶏肉・鶏生肉 |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.0% ・ 0.8% ・ 0.1% = 1 : 0.8 : 0.1. 乖離度0.06 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 全年齢 |
内容量 | 1.8kg |
価格 | 4,730円(単品購入の場合) |
RONNIEのコンセプトは「愛のあるキャットフード」。
”猫の国”といわれるベルギーで、猫の健康を第一に考え3年の年月をかけて開発されました。
ホームページからも日本人製作者の猫愛が伝わってきますよ。
【RONNIEのおすすめポイント】
- チキン66%使用
- 41種類のこだわり食材
- オリゴ糖やビール酵母で腸内環境に配慮
- 5〜6.3に調整し、下部尿路に配慮
RONNIEで使用しているチキンは生肉と「ディハイドレイテッドチキン」と呼ばれる脱水鶏肉。
ゆっくり時間をかけて脱水するため、栄養価が落ちないといわれています。
肉以外の栄養素を補うために34種類の野菜やフルーツ、ハーブを使用していますが、すべて野生の猫が摂取する可能性がある食べ物から選び抜いて配合しているそうです。
さらに、オリゴ糖やビール酵母を配合して腸内環境にも配慮されているので、子猫やシニア猫にも安心して与えられるでしょう。
カルシウム・リン・マグネシウムのバランスは、ほぼ理想比率に近い数値です。
また、ミネラルバランスに加えてpHも5.5〜6.3(弱酸性)に調整されているので、下部尿路の健康維持に配慮されています。
BRC(英国小売業協会)とIFS(国際食品規格)の基準に従って運営している工場で製造され、原材料から完成まですべて徹底管理されているので安全性は文句なし。
さらに、AAFCOとFEDIAFの定める規則も満たしています。
RONNIEのパッケージは、従来のジッパーではなくマジックテープ型のEASY-LOCKを採用。
開封のしやすさと保存性が向上されているため、猫だけでなく飼い主にも優しいのは嬉しいポイントですね。
⑥ ORIJEN(オリジン)シックスフィッシュ
メイン食材 | 6種類の新鮮な白身魚・乾燥白身魚 |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.5%以上 ・ 1.3%以上 ・ 0.1%以上 = 1 : 0.86 : 0.07 乖離度0.03 |
穀物 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 全年齢 |
内容量 | 340g ・ 1.8kg ・ 5.45kg |
定価(税込) | 1,430円 ・ 7,150円 ・ 14,740円 |
ORIJENは肉類の割合が85〜90%という、猫本来の食生活を考えて作られた肉食フード。
4種類ありますが、中でも「シックスフィッシュ」は獣肉アレルギーがある猫や下部尿路の健康を維持したい猫、シニア猫におすすめです。
【ORIJENシックスフィッシュのおすすめポイント】
- 6種類の新鮮な白身魚を85%使用
- 低GI
- タウリンが豊富
ORIJENで使われる肉や魚は、契約農家や漁場から新鮮なうちに搬送され、2日以内にフードに加工されるそうです。
すべて人間用食材として認定されている点も安心できますね。
肉類以外ではイモ類ではなく豆類が使用され、低GIというところも嬉しいポイント。
オメガ3脂肪酸も豊富で、毛艶や関節の健康にも配慮されています。
また、高タンパクではあるもののシックスフィッシュはORIJENの中でもタウリン含有量が0.1%高く、心臓や腎臓、免疫機能の維持にも良いので、健康なシニア猫にもおすすめできます。
さらに、ミネラルバランスも理想比率に近いため、健康維持にも最適です。
以前はカナダで製造されていましたが、現在はアメリカに移転。
最先端技術を駆使し、安全基準を満たした自社工場で100%製造・徹底管理をしているので、安全面も問題ありません。
ただし、ほかのプレミアムフードと比べて圧倒的に高額です。
とはいえ良質な素材をたっぷり使用しているので、「愛猫の健康のためならお金は惜しまない!」という人におすすめします。
⑦カントリーロード プレシャスサポートF.L.U.D.Tケア用
メイン食材 | 生サーモン・サーモンミール・チキンミール |
カルシウム:リン:マグネシウム | 1.4% ・ 1.2% ・ 0.11% = 1 : 0.85 : 0.08 乖離度0.03 |
穀物 | 精製白米 |
人工添加物 | 不使用 |
対応年齢 | 全年齢 |
内容量 | 100g ・ 650g |
定価(税込) | 374円 ・ 1,650円 |
カントリーロードはアメリカで製造されているものの、日本の「バンガードインターナショナルフーズ」という会社が開発し、日本の猫のために日本のみで販売されています。
公式HPでは材料の原産国がすべて記載されており、安心感も高いキャットフードです。
【カントリーロード プレシャスサポートのおすすめポイント】
- 下部尿路ケアの食事療法食
- クランベリー配合で尿のpH6.0〜6.5(弱酸性)
- 真空パック
カントリーロードの中でも「プレシャスサポート」は下部尿路の健康維持に特化したキャットフードです。
クランベリー配合で尿のpHを6.0〜6.5の弱酸性にコントロールし、下部尿路の健康に配慮されています。
また、塩分ではなくアミノ酸比率を高めて飲水量をアップ。
そのため軟便にも配慮し、食物繊維も豊富です。
ミネラルバランスは理想比率に近く、さらにオメガ3・6脂肪酸の比率もバランスが良いので、尿路だけでなく脳や関節の健康維持もサポートします。
原材料を見ると、「サーモンミール・チキンミール」が気になる人が多いはずです。
しかしカントリーロードは、いわゆる4Dミート(dead、diseased、dying、disabled)は使用していません。
肉のみでは脂肪分が多いため、内臓を含むミートミール(おそらく乾燥肉)を使っているそうです。
「人間に使用禁止されている原材料は使用しない」と明言しているうえ、飼育段階でホルモン剤や抗生剤も使用しないと徹底しているので、安心して与えられるでしょう。
プレシャスサポートには穀物として精製白米が使用されています。
穀物アレルギーがある猫の場合は、グレインフリーの「カントリーロード フィーラインコンフォート」がおすすめです。
カントリーロードのフードは、真空パックの状態で販売されているのも嬉しいポイント。
ただしジッパーはついていないので、開封したら密閉できる容器に移してくださいね。
猫のごはんはミネラルのバランスが重要
低マグネシウムのキャットフード7選を紹介しました。
猫の食事は、単にマグネシウムが少ないだけでなく、カルシウムやリンとのバランスが重要です。
また、素材にこだわって作られているキャットフードは、より安心して愛猫にあげられますよね。
価格は高くなりますが、愛猫の健康維持のためにはプレミアムフード(総合栄養食)でなおかつ栄養の数値や全体のバランスをしっかり確認して、猫の体質に合ったフードを食べさせてあげましょう。