こんにちは。クボタです。
この記事を開いた方はなぜ開きましたか?
換毛期の猫の抜け毛がすごい?猫がブラッシングを嫌がってさせてくれない?
そう、実は猫のブラシは探求していくとなかなかに奥が深いのです。
今回は猫のブラシの種類や使い方、おすすめの商品について書きたいと思います。
なぜ猫にはブラッシングが必要か
まず前提として、なぜ猫にブラッシングが必要なのか説明します。
猫にブラッシングが必要な理由は大きく分けて4つあります。
抜け毛対策のため
猫を飼ってる人ならわかりますが、毛が大量に抜けます。
そこで定期的にお手入れをすることによって散らばる毛の量を少なくすることができます。
猫の毛が抜けやすいのは換毛期と呼ばれる4月ごろと9月ごろです。
4月は冬毛が夏毛に生え変わるため、9月は夏毛が冬毛に生え変わるためにたくさん抜けるのですね。
この時期はブラッシングの頻度も増やしてあげましょう。
健康管理のため
猫は毛づくろいが趣味といっていいほど暇さえあれば体をペロペロします。
このとき、当然ですが毛がぬけるのです。抜けた毛はどうなるかというとそのまま飲み込みます。
そして、猫を飼ってる人はわかると思いますが、猫は胃に溜まった毛玉を吐きます。
急にゲーゲー嘔吐するので初めて見たときはびっくりしますが、これはオシッコやウンコと同じような生理現象なので健康には問題ありません。
問題は毛玉を吐かない場合です。
毛玉ケア機能があるご飯を食べてる場合は毛玉はウンコと一緒に排出されるので問題ありません。
しかし、そうでないのに吐かない場合は毛玉がお腹にどんどん溜まっていっているということです。
最終的に口からも肛門からも排出できないほどに大きくなった毛玉は消化管の中で詰まってしまって腸閉塞を引き起こします。
この状態を毛球症と言います。
これは下手をすると死ぬ可能性がある緊急性の高い病気で、非常に危険です。
特に長毛種の猫の場合はなりやすいので注意が必要です。
定期的なブラッシングをすると猫が飲み込む毛の量を減らすことができますので、毛球症の防止に役立ちます。
身だしなみのため
特に長毛種の猫の特徴は美しい毛並みです。短毛種もキレイですが長毛種は特にゴージャスで美しいです。
定期的にブラッシングをすることで、毛並みを美しく整え、艶を出す効果があります。
コミュニケーションのため
よく猫同士がお互いにペロペロと毛づくろいをしている光景がありますね。
あれは親愛の情を表現しているのです。
仲間から毛づくろいされているときの猫ちゃんの表情はとても気持ちよさそうにしていますね。
実際に猫ちゃんは好きな仲間や友だちからペロペロされることで「自分は必要とされてるんだな」と安心するのです。
人間と猫の場合も同じです。
人間は毛をペロペロと舐めることはしないので、代わりにブラシでブラッシングをしてあげます。
すると猫は人間から愛されていると感じ、安心するのです。
もちろんブラッシング自体があまり好きではない子もいるのでそれは個体差になりますが、ブラッシングが好きな子には丁寧に愛情込めてやってあげると伝わるでしょう。
猫の被毛の構造
シングルコートとダブルコート
猫の被毛は品種ごとに構造が違います。
大きく分けてシングルコートとダブルコートに別れます。
シングルコートの特徴
- 毛の層が一層だけ
- 換毛期が無い
- 比較的毛が硬い
- 抜け毛が少ない
- 長毛種も短毛種もある
シングルコートの品種にはソマリやターキッシュアンゴラがあげられます。
ダブルコートの特徴
- 毛の層が二層構造
- 換毛期がある
- トップコート(上層の毛)は太くて硬い
- アンダーコート(下層の毛)は細くてふわふわ
- 抜け毛が多い(アンダーコートがよく抜ける)
- 長毛種も短毛種もある
ダブルコートの品種にはアメリカンショートヘアやノルウェージャンフォレストキャットが挙げられます。
猫の毛の生え方
猫の毛の生え方は以下のようになっています。
鼻の頭が起点でそこからお尻に向けて流れるように生えています。
トップコートもアンダーコートも同じ向きに生えます。
これはシングルコートもダブルコートも、長毛種も短毛種も同じです。
お腹の場合は以下のようになっています。
基本は外側から内側に向かって生えます。
背中側に比べて生えてる方向がわかりにくいです。
お腹の場合は背中よりも抜け毛が少なく、あんまり抜けないので、猫ちゃんがブラッシング嫌いなら背中側だけやってもいいかもしれません。
ブラシの種類
さて、ここからはいよいよブラシの話に入ります。
猫のブラシと一口に言っても千差万別。用途に応じて種類があります。
一般的には複数の種類を使い分けるのが理想です。
うちの場合は4種類使ってます(わさくん2種類、フレイくん3種類)
ブラシの種類には以下のようなものがあります。
おすすめのブラシ4製品
短毛種におすすめのブラシ
ファーミネーター短毛種用
短毛種の猫ちゃんにはファーミネーターがおすすめです。
特にダブルコートの短毛猫ちゃんには必須です。
少しかけるだけでありえないほど毛が抜けるのでびっくりすると思います。
短毛種の場合のブラッシングの頻度は3日に1回から毎日ぐらいと書いてるサイトが多いですが、ファーミネーターを使えばそこまで頻繁にする必要は無いと思います。
それぐらいごっそり毛が取れるので、あんまり頻繁にかけてると禿げます。
短毛種の場合は週に1回から3日に1回ぐらいかければ十分かと思います。
長毛種におすすめのブラシ
ファーミネーター長毛種用
長毛種の猫ちゃんにもファーミネーターがおすすめです。
特にダブルコートの長毛種には必須です。
短毛種用と歯の長さが違うので間違って買わないようにしましょう。
短毛種用を長毛種にかけても歯がアンダーコートまで到達せず、毛がしっかりと取れません。
長毛種の猫ちゃんの場合は毎日ブラッシングが必要と書いてるサイトが多いですが、うちのフレイくんに試した限りでは、ファーミネーターを使えば毎日はやらなくてもいい感じがしてます。
うちは3日に1回ぐらいしかブラッシングしないですが、特に不都合は無いですね。
これは実体験からの感触です。
もちろん猫ちゃんによって個体差があるので自分の飼い猫ちゃんにどれぐらいの頻度でかければいいかは探求してみてください。
スリッカーブラシ
長毛種の猫ちゃんにはスリッカーブラシもおすすめです。
毛が長く絡まったりすることが多いのでスリッカーブラシをかけると解くことができます。
うちの場合は長毛種のフレイくんに使ってます。
ファーミネーターをかける前にスリッカーブラシで軽く解かす感じです。
短毛種のわさくんには使いません。
短毛種にも長毛種にもおすすめのブラシ
豚毛ブラシ
長毛種にも短毛種にも豚毛ブラシがおすすめです。
シングルコートにもダブルコートにも使えます。
このブラシは抜け毛を取る効果はありませんが、毛に付着したホコリや余分な脂分を取る効果があります。
このブラシでサッサッとブラッシングしてあげると、被毛がツヤツヤになるのです。
ファーミネーターをかけたあとの仕上げに使ってます。
ファーミネーターの類似品ってどうなの?
アマゾンなどを見てるとファーミネーターの類似品が出回ってますね。
ファーミネーターは高級品なので値段が高いですが、類似品は5分の1程度の値段で売ってます。
多くは中国企業が販売していて、見た目は正規品とよく似た作りになっていますね。
実はこの手の製品、前に一度買ったことがあるんです。
結論としては、使えないこともないけど、高くても正規品を買ったほうがいいです。
うちの猫たちに使ったところ、短毛種のわさくんには十分に使えました。
しかし、長毛種のフレイくんには効果が不十分でした。
長毛種の深いアンダーコートには歯の長さが不十分で、下まで歯が届かずにちゃんと抜け毛が取れなかったです。
やっぱり短毛用と長毛用できっちりと専用に作られてる正規品のほうが精巧にできていると感じました。
ブラシなんて1回買ったらずっと使えるものですし、そう考えると高くてもちゃんとした作りのものを買っておくほうがいいのかなと思います。
まとめ
長毛種にはスリッカーブラシ、ファーミネーター長毛用、獣毛ブラシの組み合わせがおすすめです。
短毛種にはファーミネーター短毛用、獣毛ブラシの組み合わせがおすすめです。
正しくブラッシングをして猫ちゃんの健康を保ちましょう。