近年の猫ブームにより、今までペットを飼った経験がない人も猫を飼い始める、もしくは飼いたいと思っている人が急増しています。
初めて子猫を飼う場合、何を準備しておくべきかわからない人も多いはずです。
そこで本記事では初めて子猫を飼う人のために、事前に準備するアイテムや飼い方を紹介します。
子猫のお迎えを考えている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
一覧まとめ
以下、解説で出てくる製品の一覧まとめです。ここで紹介する物を全部買えばとりあえず子猫お迎えに必要なものは揃います。
子猫お迎えまでに準備しておくべき物、解説
まずは最低限そろえておくべきアイテムを紹介します。
- キャットフード
- 食器(水・キャットフードそれぞれ)
- 猫用トイレ
- 猫砂
- ケージ・ペット用ベッド
- キャリーバッグ
- 爪切り
- ブラシ
- コロコロ
- 密閉できるゴミ箱(ウンチ砂を入れる)
- 爪とぎ
これらはお迎えするまでに必ず準備しておきましょう。
では、それぞれのアイテムについて詳しく説明していきます。
キャットフード
子猫の月齢によって、食べられるフードは異なります。
ペットショップやブリーダーからお迎えする場合は、離乳食の期間が終わる生後2ヶ月以降の引き渡しがほとんどです。
しかし生後2ヶ月未満の子猫を保護した場合などは、月齢によってミルクをあげたり離乳食をあげたりしなければなりません。
月齢と与えるフードの目安は以下の通りです。
- 生後4週間くらいまで・・・猫用ミルク
- 生後4週間〜8週間・・・子猫用ウエットフードまたはお湯でふやかした子猫用ドライフード
- 生後8週間〜1歳・・・子猫用ドライフード
ウェットでもドライでも、子猫用の「総合栄養食」がおすすめです。
いきなり切り替えるのではなく、少しずつ混ぜながら徐々に切り替えてください。
ペットショップ・ブリーダーからお迎えする場合は、そこで与えていたフードと同じフードをあげるとよいでしょう。
また、常に新鮮な水も置いてあげてください。
基本的には水道水で大丈夫です。日本の水道水はしっかりと殺菌されていて安全性が確保されているので免疫力の弱い子猫には向いています。
もしカルキ臭のせいで子猫が飲んでくれない場合は、一度煮沸して冷ました水道水をあげるとよいでしょう。
フィルターつきの給水器も売られているので、そういったグッズを活用するのも新鮮で綺麗な水を飲ませてあげる手段のひとつです。
ただしミネラルウォーターは要注意。
なぜならミネラルたっぷりの「硬水」を猫に飲ませると、尿路結石症や腎臓病のリスクが高まるからです。
もしミネラルウォーターを与えるなら必ず「軟水」、もしくはコストはかかりますがペット用の飲料水を選びましょう。
食器
キャットフードと水を入れる食器もそれぞれ用意してください。
上手に食事できれば器は何でもよいのですが、食べるのが下手な子猫もいます。
子猫が食べやすいように、傾斜がついた猫用食器がおすすめです
食事も水も常に清潔な食器で与えてくださいね。
ノズルをなめると水が出るタイプのボトル型給水器もありますが、本来あれは犬用の給水器であり、猫の舌の動きで飲むのは難易度が高いのでおすすめしません。
犬は舌の表をスプーンのように使って水を飲みますが、猫は溜まった水を舌の裏ですくって飲むのです。したがって、舌の動きが犬とは逆なのですね。
よってノズルを舐める動きでは飲みにくいのです。お皿に水が溜まるような形状の器が好ましいでしょう。
猫用トイレ・猫砂
猫は排泄したら砂をかけて隠す習性があるため、トイレと猫砂は必須アイテムです。
トイレはベーシックな形からシステムトイレ、最近では全自動トイレまであります。
初めて子猫を飼うならシステムトイレがおすすめ。
システムトイレは2層構造になっていて上段に猫砂、下段にペットシーツを入れられるようになっています。
上段と下段の間は「すのこ状」になっており、ウンチは上段に留まり、おしっこだけが下段のシーツに落ちる仕組みです。
したがって、システムトイレの猫砂は通常はおしっこで固まらない砂を使います。
猫砂は細かい砂タイプと大きめのチップタイプがあり、素材もさまざまで迷ってしまうと思います。
迷ったらとりあえずシステムトイレのメーカーが推奨している純正の砂を選ぶと良いでしょう。
ケージ・ペット用ベッド
子猫をいきなり広い場所に放つと動き回って疲れてしまいます。
最初のうちはケージを用意して、ある程度遊んだら休ませてあげてください。
また、落ち着ける居場所が必要です。
ペット用のベッドなど、安心できる寝床を用意してあげましょう。
キャリーバッグ
キャリーバッグは、動物病院へ連れて行くときなど外出の際に必須のアイテムです。
なるべく早くキャリーバッグに慣れさせるためにも、お迎えの段階で用意したほうがよいでしょう。
最近のキャリーバッグはデザイン豊富ですが、最初のうちはおしゃれを重視するより開閉がスムーズで使いやすいベーシックな形状がおすすめです。
子猫はすぐに大きくなり、また、キャリーに入れて病院に連れて行ったりしているうちにキャリーに入るのが好きではなくなる場合が多いです。よって、なかなか入ってくれない場合があります。
したがって、上面が開閉する形状のほうが入れやすくて良いでしょう。
併せて用意したいアイテム
上記以外にも、次のアイテムを併せて準備しておくとよいでしょう。
- お手入れセット(ブラシ・爪切り)
- 爪とぎ
- おもちゃ
- キャットタワー(生後4ヶ月から)
子猫は毛づくろいをするものの成猫ほど上手にできず、不十分になりやすいようです。
ときどきコームやブラシなどで優しくブラッシングしてあげましょう。
また、子猫とはいえ爪は鋭く伸びます。
爪切りや爪とぎでケアしてあげてください。
もし上手にできるか不安な場合は、動物病院やトリミングサロンで爪切りしてくれますよ。
猫は運動量も多く好奇心旺盛な動物なので、おもちゃを用意してあげましょう。
身体の健康維持やストレス発散につながります。
キャットタワーについては、小さい子猫のうちは登り切れませんし、落ちる危険もありますので専用のものを買う必要はありません。
小さい子猫用の背の低いタワーも売っていますが必須の物ではありません。小さい子猫のうちは段ボール箱などを置いておくだけで勝手に遊びますのでそれで十分です。背の高い専用のキャットタワーは生後4ヶ月ぐらいになってからでいいでしょう。
子猫の飼い方・注意点
ここからは、子猫を飼い方における注意点をお伝えします。
事前にしっかり把握して、子猫も飼い主も安心して過ごせるようにしてくださいね。
部屋に危険な物を置かない
普段何気なく置いてある物でも、子猫にとって非常に危険である可能性があります。
- 花瓶などガラス系のインテリア
- 電気コード
- ビニール袋
- 紐や輪ゴム
- 画鋲 など
ガラスは割れたら危険ですし、電気コードはかじってしまったら非常に危険なのでコードカバーを巻くなどの工夫が必要です。
そのほか、意外に盲点なのがビニール袋や紐・輪ゴム・画鋲。
誤って飲み込んでしまうと窒息などの危険性があります。
猫は好奇心旺盛でさまざまな物に興味を持つ動物です。
お迎えする前に、部屋に危険な要素がないか徹底的にチェックしましょう。
慣れるまではそっとしておく
猫は警戒心も強い動物です。
初めて訪れる場所や初めて見る物に対して警戒してしまいます。
可愛いからといってお迎えしてすぐには構わず、一通り部屋を見回って落ち着くまではそっとしておいてあげましょう。
また、急に大きな声で話しかけずに、静かに落ち着いた声で話しかけてあげてください。
特に小さなお子さんがいる場合は注意が必要です。
子猫を保護した場合は動物病院へ
子猫を迎えるのは、ペットショップやブリーダーからだけではありませんよね。
捨て猫や迷い猫を保護する場合もあります。
子猫を保護したときは、まず動物病院へ連れて行ってください。
病気にかかっていないか検診してもらい、ワクチンを打ってもらいましょう。
準備万端で子猫をお迎えしましょう
子猫をお迎えするときに準備する物や飼い方の注意点をお伝えしました。
ここで紹介したのは、あくまで必要最低限のアイテム。
それ以上に大切なのは、飼い主の気持ちではないかと考えます。
大昔とは違って、ペットは家族同然の存在です。
我が子を育てるつもりで準備を整え、責任をもって幸せな生涯をまっとうさせてあげましょう。