唐突ですが「そう言えば最近ゴキブリ見ないな~」とか「たまにゴキブリの足だけ落ちてるな」と思ったことないですか??
それって、猫がゴキブリを退治しているからかもしれません。
ご存じの通り、猫は虫やネズミなどを見ると追いかける習性があります。
ゴキブリも例外ではなく、あの緩急をつけた動きならなおさら追いかけるでしょう。
でもゴキブリなんか食べちゃっても大丈夫なのかな?とか心配になりますよね?
そこで、この記事では猫がいる家庭でゴキブリが本当に出ないのか?もし食べてしまった場合大丈夫か?について解説したいと思います。
結論:猫を飼っているとゴキブリは減る
結論から言うと、猫を飼っているとゴキブリが減って、本当に見かけなくなります。
確かにゼロにはならないかもしれません。
ただ見る頻度はかなり減ります。
これは猫の種類や個体によっても違いがあります。
以下に紹介するような猫を飼っているとゴキブリを見る頻度が低くなるでしょう。
ワーキングキャット
猫の中でも「ワーキングキャット」と呼ばれている猫がいます。
- アメリカンショートヘア
- ラパーマ
などがそうです。
ワーキングキャットは、ネズミを食料からまもるためにヨーロッパからアメリカに持ち込まれた猫たちのことを言います。
小さくすばしっこく動く動物や、昆虫を退治していたわけです。
この習性はいまでも受け継がれていて、これらの猫は非常に狩りが得意です。
遠い祖先から習性を受け継いでいるからゴキブリを捕まえることを好むのです。
好奇心旺盛な猫
好奇心が強くなんにでも飛びかかる猫っていますよね。
ネズミとか小さい虫を相手に容赦ないパンチを打っている猫を見たことありませんか?
大小関係なく動くものに興味を示してしまうのは猫の習性によるものです。
そんな猫がゴキブリと出会ったらどうなるでしょうか?
間違いなく大運動会が開催されること間違いなしです。
猫が激しくゴキブリで遊んだ結果、殺してしまいます。
こんな猫たちを飼っていればゴキブリを見かける機会はぐんと減ることでしょう。
猫がゴキブリを捕まえる理由
猫がゴキブリを捕まえる理由として、祖先の習性が色濃く残っているからです。
猫のルーツはアフリカにあります。
「リビアヤマネコ」
聞いたことがあるでしょうか?
イエネコなら聞いたことがある!という方もいるかと思います。
簡単ですが、リビアヤマネコの紹介をしたいと思います。
リビアヤマネコってどんな猫?
リビアヤマネコは現在いる猫(イエネコ)の原種とされています。原種と言っても大昔の生き物ではなく現代もアフリカに生息しています。
5000年ほど前に人間がリビアヤマネコを飼い始めたことがイエネコの起源だとされていますので、このころにリビアヤマネコとイエネコが分かれたのですね。
これがリビアヤマネコです。いつも見てる猫ちゃんにそっくりでしょう?体の形や構造はほとんど変わってないのです。
リビアヤマネコは現在我々が飼っているイエネコと同じく肉食動物です。当然、昆虫なども食べるでしょう。
砂漠にもゴキブリに似た虫がいて、捕って食べているかもしれません。
そんな習性を我々が飼っている猫たちも受け継いでいると言えます。
なぜ猫はゴキブリを食べるのか?
ではどんな理由でゴキブリを捕食する可能性があるのか?について解説したいと思います。
猫がゴキブリで遊んでうちにゴキブリが死んでしまい、そのまま食べてしまうこともありますし、最初から食べる目的で捕まえてそのままムシャムシャ食べてしまうこともあります。
捕食すること自体は珍しいことではありません。
ただ、赤ちゃんのときから人間に育てられた猫はゴキブリでじゃれて遊ぶことはありますが、捕食することは少ないでしょう。なぜならキャットフードに慣れているため虫を食べ物と認識しない可能性のほうが高いです。
しかし野良ちゃんの経験のある猫の場合、猫本来の狩猟本能から食べてしまう可能性は十分考えられます。
野生では生きるためにゴキブリでも食べる必要があるからです。
猫がゴキブリを食べても大丈夫なの?
ここまで読んで、ゴキブリを食べてしまって大丈夫なのか?と心配になりましたか?
お察しの通り、いくら野生が残っている猫といえどもゴキブリは食べないほうが良いのです。
考えるだけでゾワッとしますが、ここまで述べてきたように食べてしまうことも十分にあります。
ここではなぜゴキブリを食べないほうが良いのか?について解説したいと思います。
ゴキブリは雑菌だらけ
あなたの想像通り、ゴキブリはいろいろな菌を持っている可能性があります。
これは下水、排水溝、トイレなど不衛生な場所に住んでいることが多く、雑菌がゴキブリに付着するからです。
ゴキブリ自身は全身油膜に覆われており、雑菌の影響を受ける事がありません。
しかし猫がゴキブリを捕食することで、これらの雑菌を体内に取り込んでしまいます。
場合よっては体調を崩す可能性もあります。
殺虫剤の成分が残っている
ゴキブリ退治のために、殺虫剤を置いているご家庭は要注意です。
ゴキブリを食べてしまうことで殺虫成分をネコが取り込んでしまうからです。
場合によっては中毒症状が出てしまう可能性があります。(ホウ酸ダンゴなどはかなり危険)
食べた形跡がある、食べているところを目撃した場合はすぐに動物病院に連れていきましょう。
まとめ:ゴキブリが出ない環境を作ることが大切
この記事では、猫を飼うとゴキブリが出ない理由について解説させていただきました。
記事内で解説したように、ゴキブリが絶対に出ないと言うわけではありませんが、猫を飼っていないご家庭よりは見かける頻度は低いと思います。
なぜならば猫がゴキブリを捕まえて食べているからです。
ただ、健康に悪いのであまり食べさせない方がいいでしょう。
もし食べているところを見かけた場合は動物病院に連れて行って下さい。
猫ちゃんのためにも、飼い主さんがゴキブリの出ない環境を作って上げることが大切です。
ゴキブリ対策をしっかりとおこないましょう。
侵入経路を塞いだり、生ゴミの処理や掃除を欠かさないことが大事です。
ゴキブリ対策をしてもゴキブリが出る場合は、駆除業者などに駆除して貰うことをオススメします。
猫も人も暮らしやすい環境を作りましょう。