豹柄模様の印象的な被毛を持つベンガル猫。
その魅力的な見た目から、ファンが増えているベンガル猫ですが「お世話が大変」という話を耳にすることもあります。
今回は、お世話が大変と言われる理由や、飼い方のポイントを解説します。
ベンガル猫のお世話が大変と言われる理由
ベンガル猫に限らず、ペットのお世話は大変です。
その中でも、ベンガル猫のお世話で大変と言われる理由は4つあります。
活発で運動量が多い
ベンガル猫は、「非常に運動量が多い猫」と言われています。
猫といえば、室内を走り回ったり高い所に登ったりと一人でも活発に動いていますが、ベンガル猫も同じように遊ぶのが大好きです。
ベンガル猫の特徴として身体能力の高さがありますが、その上やんちゃな性格なので室内を駆け巡ります。
また、子猫の頃はさらに活発で、目を見張るほどの運動量に手を焼いてしまう飼い主さんもいます。ベンガル猫の運動量が多いという特徴が、お世話が大変と言われる理由の一つです。
一般の成猫より食費がかかる
ベンガル猫は、筋肉質でがっしりとした体を作るために、子猫の頃にしっかりと栄養をとっておかなくてはなりません。
成長を促すため、高タンパク・高脂質と品質の良い餌を与えるため、フードによっては価格が高くなってしまうこともあります。
また、ベンガル猫の成猫の平均体重は3~8kgと言われており、猫の中でも大型の部類にあたります。
体の大きさによって食べる量も変わってきますが、筋肉質で健康な体を維持するために質の良い餌は欠かせません。
このような特徴から、食費がかかってしまうこともお世話が大変と言われている理由の一つです。
音に敏感
ベンガル猫は感覚器がとても発達しており、些細な事にでも敏感に反応するという特徴をもっています。
最も優れているのは聴覚で、大きな音を怖がってしまうベンガル猫もおり、逃げたり隠れたりすることも。
その際、勢いあまって障害物にぶつかり怪我をしてしまったり、飛び乗った家具を倒してしまったりと室内でも事故を起こしてしまうことがあります。
騒音がひどかったり人の出入りが多かったりすると、ストレスを感じてしまうこともあります。
元々は温和な性格ですが、物音に過敏になりすぎて神経質な性格にならないよう気を付けてあげることが必要です。
好奇心旺盛でいたずらが好き
ベンガル猫は好奇心も旺盛な猫です。
子猫の時だけに限らず成猫になっても活動的なので、お世話が大変だったりすることもあります。
部屋を散乱させたり、物を壊したり、本人には運動のつもりでも家中がいたずらで荒らされてしまうことも。
また、事故の元となる誤食を避けるために、危険なものは片付けておいたり、入ってほしくない場所には行けないように工夫をしたりと、安全に生活させるために気を使うところはたくさんあります。
その他にも、遊んでいるうちに興奮してしまい、飼い主さんに飛びついたり噛み付いたりと、怪我をしてしまいそうなイタズラもあることから、お世話が大変だという飼い主さんも実際にいます。
ベンガル猫の飼い方のポイント
「ベンガル猫はお世話が大変」と言われても、たくさんの魅力を持っています。
ここからは、ベンガル猫と暮らすための飼い方のポイントを解説します。
飼育スペースと運動できる環境を整える
ベンガル猫は活発で運動量が多く、体も大きめの猫になります。
そのため、飼育スペースは充分な運動ができるよう広いスペースが必要です。
身体能力の高さから上下運動も得意としているため、キャットタワーを設置するなどジャンプする運動が出来るよう工夫してあげるのも望ましいです。
ベンガル猫は、運動量が不足してしまうとストレスを溜めてしまうこともあります。
ストレスが溜まると、病気や攻撃性の増加などさまざまな症状を引き起こしてしまうこともあるので、運動不足にならないようのびのび過ごせる環境を整えてあげましょう。
住居によっては、広い部屋の準備が難しい場合もあります。
そのような場合は、家具を片付けたり壁にキャットウォークを設置したりと、猫が自由に行き来できるようスペースを有効的に活用しましょう。
一緒に遊ぶなどのコミュニケーションを充分にとる
ベンガル猫はワイルドな見た目ですが、人懐っこく温和な性格で、飼い主さんに甘えるのが大好きな猫です。
飼い主さんに甘えられなかったり、構ってもらえなかったりすると不満を感じてしまうこともあります。
スキンシップや声かけで、コミュニケーションをとりながらお世話をするのが大切です。
また、ベンガル猫は感覚器が敏感なので動くおもちゃが大好きです。
猫じゃらしなどで、一緒に遊ぶ時間を作ってあげると運動にもなり、コミュニケーションをとることもできます。
スキンシップも兼ねてなるべく遊びに付き合いましょう。
また、お手入れもコミュニケーションの一つです。
優しくブラッシングしてあげたり体を撫でてあげたりと、スキンシップを通じてお世話をしてあげるとよいでしょう。
比較的静かな環境をつくる
ベンガル猫は感覚器が優れているので、音に敏感だと言われています。
外からの騒音も苦手ですが、来客時のチャイムの音も苦手だったりします。
チャイムがなると、必然的に知らない人間が自分のテリトリーに入ることになり、ベンガル猫にとっては縄張りを荒らされると感じる事もあります。
来客は敵ではないと猫にわかってもらうために、お客さんに事情を説明し、猫との接触を控えてもらいましょう。
他にも、家電製品の音が苦手なベンガル猫もいます。
家電製品に関しては、音はもちろん見た目も苦手な猫が多く、見ただけでも逃げてしまう子もいます。
使用時は、猫を別室に移動してあげ、省エネモードなど比較的静かに使える設定を選び、少しでもストレスを減らしてあげられるよう工夫してあげましょう。
やってはいけないことはその場で教える
ベンガル猫は好奇心旺盛でいたずら好きです。
子猫の時は運動量も多く、何にでも興味を持つので危険をともなうような行動もあります。
トイレや爪とぎなどのしつけはもちろん、部屋を荒らして物を壊してしまうなどの問題行為も、その場で教えることが必要です。
「教える」といっても、大きな声で怒鳴ってはいけません。
飼い主のことを怖いと思ってしまうだけで、怒られている内容は理解できず、飼い主との信頼関係が築けなくなることもあります。
思うように言うことを聞いてくれなくても、時間をかけて優しく教えてあげましょう。
また、目を離した際にイタズラをされて、気づいた時点で怒っても、猫は何を言われているのか理解できません。
イタズラやしてほしくないことをされた時は、必ずその場で止めましょう。
叱るときも、長い文章で話しかけても猫には伝わりません。
よって、叱るときは必ずその場で「ダメ!」などの、短めの言葉で伝えましょう。
最初はなぜ止められるのか理解できなくても、「ダメ!」と止められ続けると、猫も少しずつ理解して行きます。
粘り強く少しずつ教えていきましょう。
ベンガル猫の一般的な特徴や性格・データなど
家族にお迎えしたいけどベンガル猫ってどんな猫なの?と思う人もいるかもしれません。
ここではベンガル猫の特徴や性格などを紹介します。
ベンガル猫の身体的特徴
ベンガル猫の最も大きな特徴は、豹柄模様の美しい被毛です。
ワイルドな見た目で、体も筋肉質でがっしりとしています。
また、体に対して頭が小さく、ややツリ目のアーモンド形の目を持った美しい顔立ちになっています。
身体能力もほかの猫に比べると高く、活動的で運動量も多いのが特徴です。
ベンガル猫の性格
ワイルドな見た目とは裏腹に、人懐っこく甘えん坊な性格をもっています。
また愛情深い一面も持っており、家庭に馴染みやすく、多頭飼いでも仲良く遊ぶと言われています。
好奇心も旺盛で遊ぶことが大好きな猫です。
ベンガル猫の歴史
ベンガル猫は1960年代に生まれた比較的新しい猫になります。
アメリカ人の繁殖家が、イエネコとヤマネコを交配したことにより誕生した品種です。
また70年代には、猫白血病の研究のため多くの混血が誕生しており、80年代にベンガルとして公認されました。
ベンガル猫の価格
毛色や模様、性別や購入場所によっても変わってきますが、ベンガル猫の子猫の価格は平均して20万円前後となっています
まとめ
ベンガル猫のお世話は大変と言われていますが、とても魅力的で充分に飼える猫です。
よく遊びよく眠り、お世話に関しても他の猫と大きく変わりません。
ぜひ家族に迎え、一緒に遊び、コミュニケーションやスキンシップを取りながら楽しく過ごして行きましょう