こんにちは。クボタです。
このブログを書いていていろいろと反響があるのですが、中でも多頭飼いについての反響が大きいですね。
やっぱり猫飼いにとっては多頭飼いは憧れる面があるようです。
このようなご心配はごもっとも。
こればっかりは相性の問題ですのでやってみないとわからない面もあります。
多頭飼いが難しいのは絶対的に正しいやり方というのが存在しないからです。
飼育法の本やブログをみると「ああしろこうしろ」と書いてますが、猫の多頭飼いに絶対的に上手くいく万能の法則など無く、ケースごとに手探りで判断していくしかないのです。
そこでこの記事では、うちのわさくんとフレイくんがどのように対面し、どのように仲良くなったのか、事例として紹介します。もし多頭飼いを考えている方がいましたら、参考になさってください。
この記事を読めば多頭飼いの実態や雰囲気がわかります。最後まで読んでね。
まずは改めて多頭飼いしている猫2匹の紹介
先住猫:わさくん
以下、当時のデータ。
年齢:1歳
体重:5kg前後
猫種:アメリカンショートヘア
性別:♂
去勢:済
性格:社交的、甘えん坊、ややずる賢く慎重な面がある、どちらかというと臆病
新入り猫:フレイくん
年齢:2ヶ月
猫種:ノルウェージャンフォレストキャット
体重:1kg前後
性別:♂
去勢:未
性格:やんちゃ坊主、イケイケ、気が強い
※2匹とも多頭飼いを始めた当時(2018年1月ごろ)のデータです。今は性格など変化しています。
多頭飼いの経緯
初対面の模様の動画が残ってました。
これは2匹の初対面のときの動画です。動画に撮って残してました。
まずご覧ください。
これはフレイくんが家に来て初日の映像です。いきなり結構仲いいでしょ?(笑
あのときはフレイくんが家についたらすぐにケージに入れ、速攻でわさくんと対面させました。
すぐに対面させた理由は後述します。
本当に最初の対面の瞬間のわさくんはフレイくんを見た瞬間に固まってました。そして尻尾の毛がボワーッと逆だってました。
しかしすぐにわさくんはそろりそろりとケージに近づいて、ケージ越しにフレイくんと鼻チューしました。
その後はケージ越しにちょっかい出しあって2匹はすぐに意気投合したみたいでした。
初対面から数日後の動画
こちらは3日か4日ぐらい経ったあとの動画です。
ケージの外で対面させましたが、特に問題はありません。
わさくんのほうが若干まだ引き気味に見えますが、フレイくんの存在は認めてるようです。
このころはわさくんがフレイくんの上に乗って首を甘噛みしたりとか頻繁にマウンティング行為をやってました。
フレイくんはまだ小さくてそんなことされたら負担が大きいからすぐやめさせてたのですが、かなり神経使いましたね。
初対面から1ヶ月後、初のアログルーミング
ちょうど1ヶ月後ぐらいに初めてわさくんがフレイくんにアログルーミングをしました。
フレイくんが自分の(フレイくん自身の)おっぱいをちゅーちゅー吸う癖があり、それをやりすぎてかぶれてしまったのです。
そこでエリザベスを付けたのですが、そしたら病気なのかとわさくんが勘違いして心配そうにアログルーミングを始めたのです。
その時の動画がこちらです。
このとき驚いたのが「エリザベスは怪我とか病気のときにつける」というのをわさくんがわかっていたことです。
去勢手術のときに1回つけただけだったのですが、その1回でどんな物なのかわかるとは。
猫の賢さにおどろいた瞬間でした。
初対面から2ヶ月後、フレイくんをケージから出して飼育、威嚇が始まる
初対面から2ヶ月後、フレイくんも4ヶ月になって大きくなってきたので、ケージを常時開放し、部屋の中で飼うようにしました。
そしたらわさくんがフレイくんに「シャーッ!」と威嚇するようになりましてね。
おそらく、今まではケージによって縄張りが分断されてたけど開放して縄張りが同じになったからライバル意識が出てきたのかもしれないです。
うちの多頭飼いが特殊なケースだと思うのはこの点ですね。
初対面では仲いい感じだったけど、完全に縄張りを同じにしたら威嚇が始まったという。
猫の習性は奥が深いです。
もっともそこまで深刻な喧嘩にはならなかったので、そのまま自然に慣れるのを待ちました。
その後はスキンシップを繰り返しつつ、仲良し兄弟へ
その後はプロレスごっこやアログルーミングでスキンシップを深めつつ、仲良くなっていきました。
特にフレイくんがお兄ちゃん大好きみたいで頻繁に甘えに行っています。
2人の対面のポイント
なぜ初日からいきなりケージ越しに対面させたか
一言でいうと一般的に言われるほど相性は悪くないだろうというある種の確信があったからですね。
なぜならばわさくんとフレイくんは同じブリーダーさんから買ったからです。
このブリーダーさんはこの道数十年のベテランの女性。もちろん動物取扱事業者の免許を持ち、血統書登録団体の審査員もなさってるプロですが、猫舎はキレイに掃除された自宅であり、一般家庭と同じような環境で猫を育てています。
子猫たちは兄妹たちと同じケージで過ごし、他の猫たちともたっぷりとふれあいながら過ごす。
だからみんな非常に社交的な性格に育ち、他の猫を怖がらない。
また、同じ環境で同じブリーダーに育てられたから、気質も似てるはずだと考えました。
自分が子どものころの事を考えたらわかると思うんですよ。
クラス替えで知らない人ばっかりになっても1ヶ月もすればみんな友だちになったでしょう。でも1回も同じクラスになったことが無い人とはいつまでたっても仲良くならなかったでしょう。
猫も同じです。やっぱり同じ空間にいないと仲良くならないですね。
わさくんとフレイくんの性格を肌で感じてみて、これならいきなり対面させてもすぐに仲良くなるだろうという確信を持ったので最初からケージ越しに対面させました。
うちの多頭飼いの面白いところ
来たときは赤ちゃんだったフレイくんもいつの間にか大きくなって、わさくんの倍近い体重になってしまいました。
だからプロレスごっこはフレイくんのほうが強く、わさくんがシャーシャーいいつつ高いところに逃げ回ったりします。
ところがご飯を食べるときはわさくんが優先なのです。
わさくんがフレイくんのご飯を横取りして食べてたりすると、フレイくんはわさくんが食べ終わるまでじっと待っています。
喧嘩はフレイくんのほうが強いのに、上下関係はお兄ちゃんであるわさくんのほうが上なのです。
猫にも先輩後輩という概念があるのかもしれませんね。
まとめ
この記事では、うちの多頭飼いの経過を解説させていただきました。
冒頭でも述べましたように、多頭飼いに絶対的に正しいやり方など存在しません。
だから難しいのです。
「自分の猫ちゃんはどんな性格か」「新入り猫ちゃんがどんな性格か」をよく見極めて自分の猫ちゃんたちとしっかり対話することが必要です。
多頭飼いのやり方については今後も記事にしていきたいと思いますので、お楽しみに。