普段、猫は口を閉じていますが、たまに何かのニオイを嗅いだ後に口を開けている状態の表情が変な顔だったりしていませんか?
飼い猫だったら、なんでそんな顔するのと表情にビックリして笑ってしまうことがあります。
また口を開けて呼吸をしたり、呼吸する回数が多かったりと普段と違う呼吸だと病気を疑ってしまいます。
痛がるようすはないか、息苦しそうにしていないのか心配になってしまいますね。
そこで今回は、どんなときに猫の口を開けるのか詳しく説明していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
思わぬ病気だったりするぞ
猫ちゃんの小さな異変に気づくようにしてね〜
猫が口を開いているのはどんな理由?
猫は基本的に鼻呼吸です。
なので、口で呼吸したり口を開くことは普段はありませんが、口が開いていたり呼吸をしたりするのは何かしらの原因があるかもしれません。
口が半開きでポカーンとしていたり、苦しそうに口を開けて呼吸していたりと、いろんなことで口が開いていたりします。
口がポカーンとした半開き
猫が何かしらのニオイを嗅いだ後に、驚いたような表情をしながら口を半開きに開けることがあります。
それが変な顔に見えるため、猫好きの人には人気がある反応です。
これは人が履いたあとの靴下の匂いや、マタタビや石鹸などの強いニオイを嗅いだ後に起こる現象なのです。
そういった現象をフレーメン反応といいます。
猫飼いの間では「ナイス!フレーメン!」とか言ったりするぞ
フレーメン反応は病気ではない普通の生理現象なので安心していいじぇ
口呼吸している
犬の場合はハアハアと大きく口呼吸をする印象が強いですね。しかし、猫の場合は異なります。子猫のときは口で呼吸することはありますが、成長した猫は口を閉じて鼻で呼吸します。
猫の呼吸数は安静な状態で1分間に平均にして20~40回程度で、子猫だと呼吸回数が若干増加します。
いつもの呼吸の状態よりも呼吸が荒かったり、回数が明らかに多かったりと何か異常が感じられたら、ケガや病気の可能性があるので注意しましょう。
口の中に何かある
呼吸の回数も多くなく苦しい様子はないけど、口が半開きに開いてよだれが垂れたり、口の中の異常で痛がる様子があります。
その場合は口の中の病気かもしれません。
口の中に炎症や腫瘍があったり、歯や口の中が痛がると食欲が落ちることもあるので状態を観察しましょう。
フレーメン反応とは
猫が何かのニオイを嗅いだ後にポカーンと半開きに口を開けて動きが止まり、そのときの表情が変な顔として人気があります。
この現象はフレーメン反応といい、猫以外にもウマ、ウシ、ヒツジなどの哺乳類動物がニオイを嗅いで上唇を引き上げます。
その表情を見て「馬が笑う」「猫が笑う」など言葉で表現されることがあります。
フレーメン反応が起きる理由は、フェロモンのニオイを確認しているからです。
フェロモンとは哺乳類動物から発するニオイ物質で、野生の習慣から同じ種類の動物同士はニオイで情報を伝え、嗅ぐことによって特有の行動をします。
猫の場合は顔の周りや足先、肛門の周りなどに臭腺があり、そこからフェロモンが出ています。
それをフェロモンのニオイを受け止める器官で、嗅覚のヤコブソン器官でニオイの物質を取り入れていきます。
また、人間の足裏のニオイがフェロモンのニオイに近いといわれているので、猫が嗅ぐとフレーメン反応が起こることが多いです。
他にもマタタビやニオイの強い洗剤や石鹸でも嗅いだあとに起こることがあります。
自分の寝床の臭いを嗅いでなることもあるぞ
自分の臭いでフレーメン反応してるのって間抜けだけどね
もしかしたら…病気かも?
フレーメン反応のように元気な身体でポカーンとした表情だと大丈夫ですが、逆に呼吸の回数が多かったり、痛がったりすると病気の可能性があります。
病気の苦しさのために口呼吸
猫は基本的に鼻呼吸なので、口を開けて呼吸したり肩で呼吸したりすると病気の可能性があります。
また呼吸が普段よりも回数が多くないか数えてチェックしてください。
安静にしているときにでも明らかに呼吸の回数が増えていたら、要注意です。
たとえば呼吸の回数が普段よりも多くなる病気として、以下のようなものがあります。
- 猫カゼや猫喘息による鼻づまり
- 気管支炎
- 心筋症
- 熱中症
- ケガのための興奮状態
夏場は特に気をつけたほうがいいぞ
口呼吸してるのが熱中症の症状だったりするじぇ
口の中の病気
口がしっかり閉まらずに、半開きで端からヨダレが出てくるときは、痛みや口の中になにかできているかもしれません。
口の中の病気としては、歯茎や口の中に炎症が起きる口内炎や高齢のためにできる腫瘍が口の中にできてしまうことがあります。
口の中から異臭やヨダレが垂れたり、痛がったりしていないかチェックしてください。
まとめ
今回は猫はどんなときに口を開けるか説明してみました。
口を開けるのはニオイやフェロモンに反応した哺乳類動物が野生の本能で起こすフレーメン反応ですね。
他には病気による口呼吸だったり、口の中の病気の痛みで口が閉まらない状態だったりしました。
面白い表情だけではなく病気によるものだった場合もありますので、口で呼吸していた場合は注意してあげてください。