猫は縄張りを大切にしている生き物だと知っていますか?
外で生活している猫は単独行動するため、生活に必要な場所を縄張りにして異変がないか毎日パトロールをしています。
室内で飼われている猫も同じです。
室内を縄張りとしてウロウロと歩いていますが、どこまでパトロールするのでしょうか。
猫の縄張りについて
縄張りとは、生き物にとって生きていくために必要な領域(テリトリー)をいいます。
猫は昔から単独行動して生活する生き物です。
自分が生きていくために必要な獲物や水が手に入る餌場だったり、寝るための寝床だったり、子孫を残すために異性と出会うための大切な場所を縄張りとして持っています。
大切な縄張りに他の猫や動物が侵入してないか、何か変わったことがないか毎日パトロールして確認するのです。
自分の縄張りを持つことによって、他の猫と出くわしてケンカを避け、獲物の取り合いにならないようにしています。
室内で飼われている猫は外で生活している猫に比べて範囲は狭いですが、住んでいる自宅の中や窓から見える風景が縄張りとなっています。
猫にとっての縄張りとは人間で言う会社とか経済みたいなものだよ
縄張り=ライフラインと言い換えるとわかりやすいかもしれないじぇ
猫の縄張り範囲は?
猫の縄張りの範囲は完全に孤立しているのではなく、他の猫とある程度共通している部分があり、お互いの距離を保ちつつ生活しています。
猫にとっては大切な縄張りですが、外で生活する野良猫や室内で生活している猫にとっては範囲に違いがあるのです。
どのくらい範囲があるのか、野良猫と飼い猫との縄張りの範囲の違いについて説明していきます。
野良猫と飼い猫の縄張りの範囲は
外で生活している野良猫は、自分で獲物や水を確保しなくてはいけません。
大切な自分の縄張りに爪あと残したり尿や糞をしマーキングして自分の縄張りだと主張していきます。
そうしないと他の猫が侵入してしまうからです。
匂いで自分よりも弱い猫だとわかると去りますが、逆に強い猫だと侵入され場所を取られてしまうため、雨風が強い日以外は毎日パトロールは欠かせません。
範囲は食料や水場が豊富にあれば約半径200~300mです。
飼い猫は飼主が住まう自宅の広さと部屋の中にあるキャットタワーなど猫用の遊具や、自宅の窓から見える所が縄張りです。
縄張りに他の猫が入ってきたからといって必ずしも喧嘩して追い出すわけではないぞ
事前に集会とかで挨拶しとけばわりと通り抜け自由だじぇ
オスとメスの範囲の違いについて
外で生活しているメス猫は食料を得るための餌場と、妊娠したら子猫が生まれたときに安心して子育てできる場所があれば十分なので、範囲はオス猫に比べて狭くなります。
またオス猫はメス猫と同じく餌場も含まれますが、去勢をしていないオス猫は子孫を残すためにメス猫の縄張り侵入するため範囲が広いのです。
猫がパトロールしている理由は
猫は自分が生活するために毎日パトロールが欠かせません。
生活する上で必要な食料を確保する場所や安心して寝る場所、そういった大切な場所を縄張りにしています。
そこに異変がないか、他の猫が侵入していないか確認していく大切な行動だからです。
そこで外で活動している猫と室内で飼われている猫のパトロールの仕方を紹介していきます。
外の縄張りですること
外で生活している猫は毎日寝起きする寝床や食料確保する狩りを行う場所、オスならメスが生活している縄張りなど生きるために必要な場所を確認していきます。
そして尿を吹き付けたり、顔や身体を擦りつけたりしてマーキングを行い、匂いを付けることによって、ここは自分の場所だと主張するためです。
逆に匂いを確認して他の猫が侵入していないか、確認していきます。
フレイはウンコをあまり埋めないから縄張り意識が強いのかもしれないね
兄ちゃんはしょっちゅうパトロールばっかりするから縄張り意識が強いのかもしれないじぇ
飼い猫の縄張りですることは
飼い猫の場合は自宅の中のお気に入りの場所を歩き回ったり、窓辺に座って外を眺めたりしてパトロールをしています。
そして、家具や壁や柱などに顔や身体を擦りつけて匂いを付けてマーキングしていきます。
また飼主に対してもマーキングするのは、自分のお気に入りの所有物として認識しているためにそのような行動をしてしまうのです。
飼い猫からの大好きな飼主への愛情表現なので、受け止めてください。
他にも窓辺に立ってただ外を眺めているように見えますが、実は窓の外から他の猫や生き物が侵入してないかちゃんとチェックしているのです。
縄張り争いに負けた猫はどうなるの?
縄張り争いは、とくにオス同士で起こりやすいです。
オス同士でケンカが起こり負けてしまうと、大抵はケンカして負けた猫の住む地域から去っていきますが、まれに残ることもあります。
それは地域のボス猫に気に入られることです。
負けてもボス猫に認められると地域の猫もそれに従うことになり、住み続けることができます。
単独行動のイメージがあるかもしれないけど猫にも社会性はあるんだよね
猫の社会も意外と気苦労が多いんだじぇ
まとめ
今回は猫の縄張りについて解説しました。
縄張りは猫が生きていくために必要なもので、外で生活している野良猫にも室内で飼われている猫にも縄張りを持っています。
外で野良猫を見かけたり、室内で飼い猫がウロウロしたりするのはパトロールしている最中かもしれないので声をかけないで見守ってくださいね。