現在既に猫と一緒に暮らしているという方もこれから一緒に暮らす予定の方も、猫の専用部屋を検討されている方は多いですよね。
この記事では猫の専用部屋を作るメリットとデメリットについてまとめました。
また、どんな部屋にしたら猫が喜ぶのか、部屋作りにおいての注意点はどんなところなのかについてもまとめましたので、検討中の方は参考にしてみてください。
猫の専用部屋のメリットは?
それではまず猫の専用部屋を作るメリットについて見ていきましょう。
大きく分けて次の2つのメリットがあります。
①室内のダメージを最小限におさえることができて管理がしやすい
猫の専用部屋を作ろうと考えている方の多くは、おそらく新築やたくさんのこだわりが詰まった家など比較的新しくてキレイな住宅に現在お住まいか、あるいはこれから引っ越す予定のある方かと思います。
なぜなら、猫の専用部屋を作るメリットとしてまず挙げられるのが「室内のダメージを最小限におさえることができる」という点だからです。
猫を飼うとどうしても爪をといだり毛が抜けたりホコリが舞い上がったりなどして室内が汚れがちです。
床や壁、家具やインテリアなど、物によってはボロボロになってしまうこともあるので、特に新築などの場合はできればキレイなままの状態を保ちたいですよね。
猫の専用部屋を作ればそういったダメージを最小限におさえることができる上に、ホコリや毛、猫砂などの掃除も1箇所だけで済むので管理もしやすいのです。
②猫が脱走するのを防止できる
猫と暮らしていると、ふとした時に玄関ドアや窓の隙間から猫が脱走してしまうことがあります。
最悪の場合、長期間に渡ってそのまま帰ってこなくなってしまうことも。
そんな悲しいことにならないよう、予め可能な限り対策はしておきたいものですよね。
猫の専用部屋を作っておけばそういったリスクはかなりの確率で減らすことができます。
猫の専用部屋のデメリットは?
さて、続いてはデメリットについて見ていきたいと思います。
猫の専用部屋を作るデメリットはやはり「コミュニケーションが不足する」ということでしょう。
人間の生活スペースと猫の生活スペースをほぼ完全に分けてしまうことになりますので、物理的にも心理的にも壁ができ、触れ合う時間が短くなってしまいます。
また、猫の性格にもよりますが甘えん坊な子だとご主人様に甘えたくて「さみしいよ〜」と泣き続けることもあるでしょう。
同じ家の中にいながら別の部屋からそのような切ない声が聞こえ続けたらとても辛いですよね。
そうなってしまうと猫にも人間にも大きなストレスがかかってしまいます。
お互いに触れ合ってこそ信頼関係も深まり、安心できる関係性を築いていけるものですので、離れてしまうことがストレスになるようなら空間を分けずに同じ空間で過ごした方が良いでしょう。
猫が喜ぶ部屋を作るポイントは?
猫の専用部屋を作る際には押さえておいた方が良いポイントが3つ存在します。
簡単にまとめましたので参考にしてみてください。
①登って周りを見渡せるような高い場所を作る
猫は高い場所に登るのが好きですが、それは見晴らしの良い場所から周囲を警戒する意味もあります。
こういった場所を複数作っておくと猫のストレスが軽減され快適に過ごすことができます。
できれば窓のそばに最低1箇所はこういった場所があると、窓の外を眺めつつ家の中のテリトリーも見渡せるので尚良いでしょう。
②身を隠せる場所を作る
猫は狭いところに隠れると安心する習性があります。
ですので、広い開けた場所だけの空間だけだとストレスの原因に。
猫に限らず人間も広くて何も無い場所に居続けるのは落ち着かないですし、やはりストレスを感じてしまいますよね。
身を隠せるような隠れ場所を必ず用意してあげるようにしましょう。
猫用のハウスなど小さくて柔らかめの物もあっても良いとは思いますが、テーブルやイスなど、もし地震が来た時にも身を守ってくれる頑丈な物があると安心です。
また、登って周りを見渡せるような高い場所と隠れ場所を兼ね備えた棚などもオススメのアイテムです。
ただしワイヤーや骨組みを魅せるようなオシャレさ重視のタイプではなく、猫が登った時に足を取られないようなしっかりとした足場が確保できるものにしましょう。
例えば木製などある程度の強度があるしっかりした作りの物の方が猫は喜びます。
これらのアイテムを積極的に取り入れてみてください。
③爪をとぐ場所を作る
猫にとって爪とぎはかかせない行動のひとつです。
とぎやすい爪とぎがあれば猫は喜び、快適に暮らすことができますので、ぜひ猫の目線になって気持ち良く爪とぎできる場所を作ってあげるようにしてください。
猫を専用部屋で飼う時の注意点は?
最後に、猫を専用部屋で飼う際の注意点についてまとめておきたいと思います。
①置き場所、レイアウトに気をつける
先ほど猫の専用部屋に置くと良いものについて説明しましたが、それらはただ置けば良いというわけではありません。
例えば棚はある程度高さもあるので部屋の真ん中に置いてしまうと邪魔になりますし、万が一倒れた時にケガをする可能性もありますので、端の方に設置し転倒防止のグッズを使用するようにしてください。
それと、先ほどの説明には書いていませんがトイレや餌場は近い距離には配置せず必ずある程度距離を開けて配置するようにしてください。
猫はキレイ好きの動物なので、食べ物とトイレが近くにあるのを嫌うからです。
②危険なものを部屋に置かない
人間の目線で見れば大して危険ではなさそうなものも、猫の目線で見るととても危険なものはたくさんあります。
猫が誤って口にしてしまいそうな小さなものやヒモ状のもの、電池やティッシュペーパーなどがそれにあたりますので、部屋の中をしっかりチェックしてみてください。
電気コードも猫がかじってしまうことがありますので、どうしても部屋から排除できない場合は猫に見えないように工夫して配置するようにしましょう。
まとめ
猫の専用部屋についてメリットやデメリット、猫が喜ぶ部屋の作り方のポイントや注意点についてまとめました。
猫の専用部屋を検討いる方はこれらのことを参考にしながら、まずはそれぞれの猫によって合う方法が若干異なってきますので、それらをきちんと見極めながら猫と人間がお互いに快適に暮らせるよう工夫してみてくださいね。