猫にはきれいでいてほしいけれど、お風呂に入れる必要はあるのか悩んでいる方はいませんか?
特に猫がお風呂を嫌がる場合、無理に入れるのもかわいそうですよね。
今回は、そもそも猫にお風呂は必要なのか、嫌がらない入浴方法はあるのかご紹介します。
猫に清潔でいてもらうための参考にしてください。
猫をお風呂に入れる必要はある?
結論をズバリ言うと、猫にお風呂は必要ありません。
猫は自身で毛づくろいをして、身体をきれいに保っています。
また、猫自身がお風呂を嫌がる場合はストレス要因になるため、無理にお風呂に入れるのはやめましょう。
ニオイや汚れがどうしても気になる場合だけ対処すればOKです。
猫をお風呂に入れる際の注意点
猫をお風呂に入れる際の注意点を4つ紹介します。
お風呂は猫にとって慣れない習慣です。猫も飼い主も快適にお風呂が使えるように配慮をしてあげましょう。
子猫はお風呂に入れてはいけない
子猫をお風呂に入れるのは控える必要があります。
- 体温調節がまだうまくできないため、体温が下がるおそれがある
- 生後3か月以上経ち、ワクチンで免疫ができてからがベスト
2点に留意し、子猫が初めてお風呂に入るタイミングは配慮が必要です。
体調を確認する
猫をお風呂に入れる前は体調を必ず確認しましょう。
- 熱はないか
- 排泄物の状態
- 皮膚の状態
3点を基準に健康状態を確認し、少しでも普段と違う点があればお風呂は控えます。
また、妊娠中や手術後、ワクチン接種後のお風呂は避けましょう。
お風呂の頻度は半年に1~2回
猫のお風呂の頻度は半年に1~2回が適切な回数です。
室内飼いの猫の身体は汚れづらい環境なので、日ごろの毛づくろいで十分だといえます。
お風呂の回数が多いと猫にとってはストレスになります。また、頻繁にお風呂に入ると皮膚が乾燥するため、皮膚トラブルにもつながります。お風呂の頻度は控えめにしましょう。
事前に爪を切っておく
猫はお風呂で暴れる可能性があります。引っかかれてケガをしないように事前に爪を切りましょう。
また、お風呂の直前に爪を切るとトリガーのようになってストレスに感じる場合があります。前日に爪を切るようにすると、猫も安心です。
猫のお風呂に必要なグッズ
猫をお風呂に入れる際に必要な物は5つあります。準備をきちんとしてあげることで安心してお風呂に入れるので確認をしておきましょう。。
猫用シャンプー
猫用のシャンプーを用意しましょう。人間と猫では皮膚のphが異なるため、人間用のシャンプーは猫には向きません。
必ず猫用の表記があるシャンプーを使ってください。
ペット用のバスタブ
ペット用のバスタブか、猫が入る大きさの洗面器を用意しましょう。
適切な大きさのバスタブに入れることで、猫が安心してお湯に浸かれます。
タオル
タオルは2種類用意すると、細かな水分も拭き取れるので安心です。
- 全身の水分を拭き取る大きめのバスタオル
- 細かい箇所の水分を拭き取るためのハンドタオル
2~3枚を用意しておくと、猫の毛に含まれた水分に合わせて十分なタオルドライができます。
ドライヤー
ドライヤーは、タオルドライで拭き取れなかった水分を乾かすのに使います。
大きな音がすると猫が驚いてしまうので、小さな音で風量も調節できるものを選ぶと良いでしょう。
ブラシ
毛を乾かしたあとにブラシで整えてあげましょう。お風呂に入る前にも使います。
皮膚を傷つけないように、柔らかいブラシを使うと安心です。
猫をお風呂に入れる手順
①ブラッシングをする
猫の毛は濡れるとほぐしづらくなるため、お風呂に入れる前にブラッシングをしましょう。
②ぬるま湯を用意する
35℃程度のぬるま湯をバスタブに用意し、猫用シャンプーを溶かしておきます。
温度が高いお湯は猫が驚いたり、皮膚の乾燥につながったりするので避けてください。
③ゆっくりお湯に入れる
猫をお風呂に入れるときは、ゆっくりとお湯に慣れてもらいましょう。最初は弱いシャワーを身体にかけるなど、徐々に慣れる工夫が必要です。
猫は顔に水がかかるのを嫌うため、お風呂に浸かるのは首までに止めましょう。
④シャンプーをする
バスタブで毛を濡らしたら、猫を引き上げて優しく洗います。背中から、毛並みとは逆の方向に洗うようにしましょう。
お腹回りや足、肛門など、汚れやすい箇所を中心に洗います。顔にシャンプーがかからないよう注意が必要です。
⑤泡を流す
泡を流す際は優しくすすいであげましょう。シャワーノズルを猫の身体に軽く当てるようにすると、シャワーの音や水しぶきが減るため、猫のストレスを軽減できます。
シャワーを嫌がるようなら無理はせず、バスタブにお湯を張って何度か入れ替えながらすすぐようにしてください。
⑥タオルドライで水分をしっかり取る
猫の毛は水分を含みやすいため、タオルドライでしっかり水分を拭いてあげましょう。
優しくマッサージをするイメージで行うと、猫も安心できます。水分が残っていると皮膚が弱ったり、風邪を引いてしまったりします。毛が乾くまで丁寧に拭いてあげましょう。
⑦ドライヤーで乾かす
ドライヤーを嫌がらなければ、最後に乾かしてあげましょう。
ドライヤーの音や風は猫にとってストレスになります。なるべく短時間の使用に止め、弱風・低温に設定して猫の負担にならないよう配慮しましょう。
⑧ブラッシングをする
最後にブラシで毛並みを整えます。お風呂を頑張った猫に愛情が伝わるように優しく丁寧にブラッシングしてあげてください。
どうしてもお風呂を嫌がる場合の対処法
どうしても猫がお風呂を嫌がる場合、無理に入れるのは猫にとっても飼い主にとってもストレスになるため、良い方法とはいえません。
飼い主がお風呂に入れる以外に、猫をきれいにする方法を3つ紹介します。
猫にとってよりよい方法を見つけてあげましょう。
濡れタオルやウェットシートで拭く
濡れたタオルやウェットシートで身体を拭くだけでも、汚れは十分に落ちます。濡れタオルはぬるま湯に浸けて作るなど、温かい物を用意すると良いでしょう。
特に目の周りやお尻など、部分的な汚れが気になる場合には、濡れタオルやウェットシートは便利です。
ドライシャンプーをする
洗い流しの必要がない、ドライシャンプーの使用も検討しましょう。液体や泡タイプなどさまざまな商品がありますが、どれもシャンプー剤をガーゼやタオルなどを用いて身体に塗り、余分なシャンプー剤を取り除くだけなので簡単に汚れを落とせます。
ドライシャンプーの場合も頻繁な使用は控えるようにし、汚れが目立つ場合のみ使用しましょう。
プロにお願いする
お風呂が嫌いな猫を、無理に入れようとするのは飼い主にとってもストレスです。
そのような場合はペットサロンや動物病院でシャンプーを行っている場所を探しましょう。プロに依頼することで飼い主のストレスが減るだけでなく、汚れを丁寧に落としてもらえます。
猫ちゃんの性格によっては飼い主以外に触られることがストレスになる場合もあります。シャンプーは猫には必須ではないので、無理してシャンプーに連れて行かなくても良いかもしれません。お金もかかりますしね。
猫がお風呂に付いてくるのはなぜ?
猫自身はお風呂が嫌いでも、飼い主のお風呂についてくる場合があります。不思議に感じる方も多いのではないでしょうか?
実は、猫が飼い主のお風呂についてくるのには理由があります。
猫の気持ちを汲み取って、声をかけたりスキンシップを取ったりと愛情たっぷりに接してあげましょう。
気になる
飼い主がお風呂に入っている様子や水が流れる音が気になり、見に来ている可能性があります。
暖かくて気持ちが良い
お風呂に入っているときのお風呂場の温度や湿度が気持ち良く、リラックスしに来ている場合もあります。水に濡れるのが嫌いでも、温かい環境は気持ちが良いのです。
構ってほしい
飼い主に遊んでほしい、離れたくない、という理由でお風呂についてくる場合もあります。誤って猫が溺れないように注意しながら、愛情をこめて接してあげましょう。
まとめ
お風呂は猫に欠かせない習慣、というわけではありません。ですが、かわいい飼い猫には清潔でいてほしいですよね。
きれいに過ごす方法は猫の性格によって異なります。さまざまな方法を試しながら、最善の方法を見つけてあげましょう。